uruoh
@uruoh
2026年9月23日
優しい地獄
イリナ・グリゴレ
社会主義によって故郷を追われ、文化や芸術を学ぶ時間を奪われ、チェルノブイリの放射能で健康的な体や魂を奪われ、父によるDVから女性性への信頼を奪われた著者の唯一の拠り所が、かつての故郷の景色や、祖父母達から学んだ自然との付き合い方、アミニズムにあり、こうした著者の拠り所や記憶が日本の文学世界へと接続していって、最終的には日本文学や日本の言語世界からこの世に踏みとどまるための力を見出し、さらにはかつて奪われたものをもう一度手繰り寄せ、さらには取り戻そうと生きる、その過程を見ているように読めた。
散文詩的で難しかった。