
ぬ
@tanu-nu
2026年9月23日

水滸伝(19(旌旗の章))
北方謙三
読み終わった
@ 自宅
風は蕭として、湖水寒し。されど替天の旗、心に永遠なり。水滸伝、完──
のはずですが、今ならなんと────楊令伝に続いちゃいま〜〜〜す!!!!
というわけで、水滸伝全19巻読了。5月から読み始めたので5ヶ月かかった。そんで今の感想ですが、『続く』ですね、これは!! わかりやすく『続く』です!! いや宋江の物語としては完結してるけどね。
そんで19巻はひたすら戦、戦、戦で他のことはほぼなし。1巻まるまる最終決戦だった。ラスボスの童貫を倒しきれず、予定調和のごとく梁山泊が壊滅して終わるのでカタルシスみたいなものもあまり感じられず、本当に『楊令伝に続く』の終わり方だったなぁ。ただ本当にキャラがしぬ。こいつは例の『ちむどんどん』ならぬ『しぬどんどん』だぁ、鎌倉殿の13人じゃあないんだよ、となった。
中でも印象的だったのが花栄かな。花栄は燕青と並んでイケメンとして描かれてたキャラだけど、最後までイケメンだった。花栄はスナイパーばりの長距離射撃(弓)で敵将をスパンスパン討ち取ってたんだけど、鮮やかに一撃必中でころせなかった敵将に対して放った今際の際の言葉が「済まんな。きれいに殺して、やれなかった」というのがかっこよすぎた。
全19巻のひとつの物語として見ると、まぁこうなりますよね、という結末ではあったし、そこに至るまでの痛快な活劇と好漢どもの味を愉しむ話だなという印象。しかしキャラが多すぎて、全19巻の長さにも関わらずキャラ同士の矢印が見えにくい話でもあった。クソデカ感情があんま見えないので、聞煥章の扈三娘へのクソデカ感情ばかりが目立っててキモかったな……。もしかしてこのクソキモ聞煥章の扈三娘への執着、楊令伝でも続きます? えぇ………キモ…………
しかし5月から5ヶ月間、何となくずっと渇いた荒野が頭の隅にあるような、不思議な感触のする本だったな。梁山泊は湖に浮かぶ島だけど、何となく荒野のにおいがする。物語自体のにおいは湖上の風というよりは、荒野のにおいだった。
楊令伝は読むかまだ決めてないけど、生き残ったキャラもたくさんいるから、せめて童貫を討ち取るまではお付き合いしようかな……😌