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@tanu-nu
2026年2月22日開始 主にファンタジー小説 感想はネタバレあり
  • 2026年5月21日
    水滸伝(3(輪舞の章))
    北方謙三ワールドでは、捏ねられる土にさえ男気が宿るものである(??????)。よくわからんけど、捏ねた土と語らって武松が解脱してた。なんで??? 問題児を更生させ浄化してく王進先生とお母様の家はなんかいい霊脈でも通っているのかもしれん。 それはそれとして、みんな本当にそいつ(宋江)について行っていいのか!?大丈夫か!?と薄々思っていたんだけど、3巻の宋江はマジでクズじゃん???という気持ちになった3巻。おまえがちゃんと閻婆惜とお話してたら、あんなことにはならんかったやろのツッコミはどうしても不可避であった。私人としてちゃんとできない人間が大勢の上に立てるのか? という疑問の目を向けてしまうけど、ここから先、どう挽回してくれるのかお手並み拝見といこうじゃねーの……。 とはいえ、北方謙三ワールドにおいては「ちょっとどうかと思う」くらいの男が標準であったりするので、そういう意味では宋江も普通なのだろうか。楊志と済仁美と楊令の親子がとても尊かったので、宋江のクズ所業が際立ったのはあると思う。李富がとても不穏だったので、済仁美たちが無事に過ごせますようにとお祈りしておく。 宗江がクズ所業してる一方、晁蓋と呉先生はなんかふたりして「こんな大事になって信じられない〜怖いけどがんばろ☆」みたいになっててよかった。だんだん規模が大きくなってく叛乱組織に気がついていく敵方の描写も増えてきた。でもまだ本格的な衝突の空気は感じないまま3巻終了。もう名前を全然覚えてない登場人物が結構いる!
  • 2026年5月17日
    水滸伝(2(替天の章))
    男が男を呼ぶ水滸伝2巻。どんどん集まる男たち、梁山泊を作るの巻。正しくは山の要塞を乗っ取るの巻。仕方がない、山寨の頭領であった王倫は小狡い小者だから、北方Worldに居場所はないのだ。北方Worldにおいては、居場所も活躍もよき死に様も好漢にしか与えられないものであり、小者は2行くらいで何の感想もなく死んでいくしかないのであった。遂に本拠地を得た反乱勢力が本格的に動き出すのかな…!?というところまで。 今のところ大きな戦いもなく、同志と本拠地を整える準備段階なのでストレスなくすいすい読めるんだけど、登場人物が増えてきて「こいつ誰だっけな」も増えてきた。呉先生とか戴宗とか阮兄弟とかジャイアントロボに出てくるキャラは流石に忘れないけど、どうしてもジャイアントロボの作画で頭に浮かんでしまうんだよな……。北方World自体のクセが強いせいか、キャラクターそれぞれはさほどクセつよではないんだけど、その中で燦然と輝く変人が安道全なのは間違いない。呉先生も変人の枠に入っている気がする。 ストレスがないのは敵方の描写がまだそんなにないからだと思うんだけど、これから敵方の出番が増えてきたら「やめてくれ〜〜」みたいな気持ちになりながら読むのかもな〜🤔 ところで2巻で一番「なんて???」ってなったのは料理の調練という言葉かな……。漢Worldにおいては料理すらも調練が行われるんだ。漢味(おとこあじ)にならないといけないんだろうな。こう……漢気がいい出汁になってる、みたいな。
  • 2026年5月16日
    墨のゆらめき
    墨のゆらめき
    オーディブルで聴いた。 これはですね、よいブロマンスでした。大人の男2人のちょっと湿っぽくて幼い友情の話。友情というには若干近すぎる気がするのでブロマンスって言っちゃうけど。さくらいの朗読もよかった。 今週、仕事でかなりの遠出をしたのだが、私は新幹線酔いが酷くて車内で本やスマホを読むような余裕がないので、初オーディブル。片道5時間ほどの移動時間だったが、往復で聴き終わる程度の長さの作品を探して行き当たったのがこちら。朗読が櫻井孝宏だったから選んだわけじゃない。断じて。 オーディオブックなるもの、今回初めて体験したけど、長時間移動のときはとてもいいなと思った。でもやっぱ自分で読むほうが理解は深くなる気がするので、読んだ話を再読するとかにはいいかも。あとは眠れないときに聖書を読んでてもらうとか。 それにしても、方向性とか諸々は違うけど同じ「男同士の話」であるのに、北方謙三の味の濃さはやっぱ独特だなという思いを新たにした。
  • 2026年5月5日
    水滸伝(1(曙光の章))
    北方謙三の歴史小説に出てくる男たちには『漢センサー(おとこセンサー)』がついていて、それは直感や肌感のようなものを中心に視覚や聴覚、嗅覚などにも作用しており、いい漢(おとこ)に対するとピーン‼︎とくるのだけど、この度ついに味覚にまで搭載されていることを知った。つまり料理にも『漢』が表れ、志を諦めた男の料理からは『漢』が感じられなくなるというのである。いやなんで?????? このよくわからない『漢の世界』感こそ北方謙三の味だあ!!という懐かしさを噛み締めながら読んだ水滸伝1巻、もう初っ端っから全開の漢の感覚ワールドで、現在の倫理観に照らし合わせるとまあまあアウトの部分もあるのだけど、それを忘れて漢ワールドを楽しむのが正しい読み方と思う。 水滸伝はそもそも108人いることとジャイアントロボに出てきた個体名を知ってる程度でなーんも知らないで読み始めたんだけど、宗の時代のお話なんだね。1巻は雌伏の時代を描いてて、人を集めるために魯智深という破戒僧等が漢センサーを頼りに同志を探したり集めたりしてる話だった。漢の元には漢が集まり、その漢たちも『どこそこの誰がなかなかの漢』みたいな情報を持ってるから、徐々に漢MAPみたいのが出来上がっていく感じだった。漢MAPって何だよ???????? この『漢には漢がわかる』感じ、ジョジョでいうなら『スタンド使いはスタンド使いと引かれ合うッ!!』みたいなアレなのかな。なるほどわからん。しかしめちゃ楽しく読んでる。 昔、北方謙三の三国志を読んだときもどっぷり漢ワールドに浸かって楽しんだので、今回も長丁場を楽しみたい😌 それにしても味が濃いよ。
  • 2026年4月28日
    鹿の王 水底の橋
    鹿の王 水底の橋
    本編でイマイチ中途半端だったもう一人の主人公・ホッサルの話。本編でイマイチ中途半端だったホッサルが大活躍!! というわけでもなく、やはりイマイチ中途半端なままであった。本編の感想でマコウカンのことポンコツって言ったけど、ホッサルもなかなかポンコツなので、もうポンコツ主従でいいと思う。 しかしなぜホッサルが中途半端なポンコツなのかという点については、この話を読んでなるほどね〜となった。しがらみが多いんだな、ホッサルは。名家の御曹司で、ユグラウルの皇子のような存在で、オタワル医術の運命を背負う人間、という多くのしがらみが、ホッサルの機動力を奪っているのだろうな……と思いながら読んだのですが、最後の最後で「いや元々チキンなんだなコイツ」というチベスナ顔になった。ホッサルにはミラルみたいな女がいないとダメなんだろうな。本当にポンコツだと思うけど、嫌いじゃないぜホッサル。 時系列的には本編後なんだけど、本編の事件のその後やヴァンのことには一切触れない潔さだった。本編のヴァンたちの結末はとても美しかったので、触れないでくれてよかったな、と思った。 上橋先生はここで一旦お休みし、次は北方謙三に行く予定。
  • 2026年4月26日
    鹿の王 下
    鹿の王 下
    生命とは何か、生きるとは何かということをず〜っと語ってきた物語だったけど、そこに侵略者と征服された者、移住者たち、権力者たちの思惑などが絡み合って複雑な模様が浮かぶ話でもあった。あたたかさと安堵と一抹の寂しさを感じる結末だった。 生命と生きるということはイコールではなく、死に場所を求めるだけだったヴァンという男が、ユナと出会い、トマと出会い、トマの家族と出会い、サエと出会って再び生きる力を得て、その上で最後に選んだ選択肢がヴァンらしくて泣けた。きっとユナが希望になるんだろうなと思っていたので絶望せずにすんだけど、ユナちゃがしゅっぱ〜つ!してなかったらだだ泣きしてるところだった。ありがとうユナちゃ。 あと本当にトマの家族たちが善良な人たちで、救われた部分が多い。善き人々に幸あれなのだ。 しかし上橋先生の描かれる『失った男』、イアルもそうだったけど、強くて静かで激情を秘めてて、す、好き〜!! となってしまうな。ヴァンはイアルよりも安定感があってよい、イアルは少し不安定なとこがよい。どっちもメロい。うむ。もう一人の主人公のホッサル? ホッサルはねぇ、失ってないので選外です。 ところでチイハナさんの発音がどうしてもちいかわになってしまうんだけど、ほんとのところはどうなんだろうか。
  • 2026年4月22日
    鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐
    獣の奏者は過去の惨劇の真実を隠匿してきた国の話だったけど、こちらは過去の悲劇の原因を探究してきた人たちの話なんだね。ファンタジーと呼ぶには生臭く、医術ものと呼ぶにはファンタジーで、獣の奏者みたいな絶望と動乱の予感こそないけど、正体不明のうすら寒さを感じる上巻。最初のあらすじ見ただけだと、ヴァンとユナの擬似親子のサバイバル絆ファンタジーかと思ってしまうんだけど、こりゃあそんな生っ白いもんじゃないぜ……!!という空気をバシバシ感じてる。ヴァンの安定感ユナちゃの可愛さとマコウカンのポンコツぶりだけが癒しだった。 しかし現実の歴史でもあったことだし、今もどこぞの恐ろしいところがやっていることでもあるけど、東乎瑠帝国のやり方がもやもやするんよな……。民族の在り方やアイデンティティを消し去っていくやり方って、やはり強烈な憎悪を生むんだなぁと思うなどした。
  • 2026年4月17日
    獣の奏者 外伝 刹那
    【刹那】 イアル視点のエリンとのなれそめ話だ〜!!と大喜びしながら読んだんですが、イアルが想像の50倍くらい重苦しい男だったので、手を打ち鳴らしながら喜びの舞を踊った。本編のときから「一人だけロマンスファンタジーみたいなキャラがおるな」と思ってたんだけど、もうはちゃめちゃにロマファン適性が高いよイアル。強くて静かで重苦しい激情を秘めているの、とてもいい。しかもその激情が幼いのが切なくて、エリンの妊娠中のポンコツぶりも、「そういえばイアルが売られたの8歳なだもんな、8歳からあんな特殊すぎる集団にいたら普通のことなんか何もわかんないよな」としんみりしちゃった。 あと読んでて思ったのは、イアルもまた真王という存在(というか制度かな)が作り出した歪みの被害者だったんだな、ということ。真王が清らかな神で在りつづけるための道具のひとつが堅き楯で、堅き楯もまためちゃくちゃ歪んだ組織であって、あれをヨシ!👉としていた真王側はどうかしてると思うよ。何もよくないが????? ともあれ、イアルはたぶんエリンでないとだめだっただろうし、エリンもそうだったのだと思う。イアルがいつか妹と和解できていたらいいなと思った。 【秘め事】 エサル師のお若い頃のお話。エサル師、あんなにも情熱的で臆病な女だったとは思わなかったな。エリンとエサル師、すごくよく似通っていたけど、恋愛に関しては真逆という印象。エリンは添い遂げることを選び、エサル師はそうしないことを選んだというか。エリンは突っ走ったけどエサル師は突っ走れなかったというか。それは天涯孤独のエリンと、貴族というしがらみを持つエサル師の違いなのかもしれないけど。いやでもユアンに対してはおまえ〜〜〜〜💢💢💢!!!!の気持ちです。エサル師があれでいいと言っても私は許さんよ!!両方とも貴族だったから仕方がないのかもしれないけど、ユアンが浮気男である事実は消えないのです! ところでこの外伝、イアルとエサルという、エリンにとってとても重大な存在の視点で語られるのが恋の話というのが大変興味深かった。確かに恋愛という要素、本編に入れるとなると難しいので、外伝でよかったかも。
  • 2026年4月13日
    獣の奏者 (4)完結編
    読み終わってみて、徹底して『伝える』ということを考え、突き詰めていった物語だなぁと。『伝える』と『考える』についてのお話というか。エリンは母からきちんと伝えられずに母と別れたことで、逆にきちんとジェシに伝えようとする姿が印象的だった。そして過去の惨劇の真実を秘することで統治を続けてきた真王のやり方は、今でいうところのプロパガンダだよね。その歪みを支払ったのがエリンであったことは、やはり哀しいことだと思うよ……。エリンは「自分のせい」って思ってたけど、そんなことないよな!!  為政者が統治のために秘していた真実が不幸にも失われ、時と共に歪みを引き起こした。エリンは確かに引き鉄を引いたかとしれないけど、それはエリンのせいじゃない。時代が変われば国の状況など変わるものだし、真王側は継承が途絶えてしまったから仕方ないにしろ、アーリョ側は真王側の真実の継承が途切れたときに、真王に真実を提供してもよかったんじゃないんですかね!! という気持ちになりました。 あと、上橋先生ご本人が後書きで書いているように、確かにこのお話自体は王獣編で終わってるんだなとも思った。その後の話はオマケというか、王獣と人を描いたこのお話の中の、人と人のことを描いたのが探索編と完結編のイメージかも。 全編を通して静かでもの悲しく、なんというか、カタルシスが得られるかどうかはその人次第という感じがする。個人的には、もう少しラーザのことが知りたかったかな〜と(設定厨だから)。 ちなみに読んでて一番好きな登場人物はイアルでした。外伝はのんびり読む!
  • 2026年4月13日
    獣の奏者 (3)探求編
    最初1巻読み飛ばしたかと思って表紙を確認したよね。えっ、じゅ……!? 11年後!? エリンが子持ちに!? とぶったまげスタート。夫が全然明かされないまま話が進んでいくから、エリンの夫は一体なにアルなんだ……と思いながら読み進めた。いやだってあいつしかいないじゃん、エリンをちゃんと受け止めてくれる男は。しかし降臨の野でのあの後、一体何がどうなってそうなったのかの詳細は語られなかったので、ロマファン好きとしては次巻に期待せざるを得ない。そこんとこくわしく。 エリンとイアルって持ってる空気がよく似てるなと思ってたので、2人が夫婦になったことには何の疑問もないけど、2人とも自分に対して肯定的ではないし、背負うものも重いから、そこに至るまでには深い葛藤があったかもなぁと思ったりする。そして、イアルがめちゃくちゃ『人間』になってて驚いた。2巻までのイアルってどことなく人形じみた部分があったから、そこから抜け出したのだなぁと。お父さんしてるイアルかっこよかったよ。そして2人の子であるジェシがよく喋る子なの、ほんとにどこから来た遺伝子なんだろね! でもエリンとイアルが静かだから、子供が元気すぎるくらいでちょうどいいのかも。エサル師もすっかりエリンの親みたいになっててじんわりした。 あと3巻読んで痛切に感じたのは、真実の隠蔽と技術と知識の限定的な継承は、結局のところ臭いものに蓋をする行為になるのかもなぁということかな〜。まだ過去に何があったのか全ての真相はわからないけど、少なくともこのお話のこの国は、歴史に学ぶということができなかったのかも。きっとその瞬間瞬間で最善の選択を積み重ねていったのだろうけど、結局は数百年に及ぶ真実の隠蔽が招いた歪みをエリンが一身に受けることになってる気がする。不憫だよ……。
  • 2026年4月8日
    獣の奏者 (2)王獣編
    た、助けて〜〜〜ジョウンおじさん助けて〜〜〜!!と叫びながら読んだ。ジョウンおじさんに助けを求めてしまったけど、おじさんが生きてなくてよかったとも思った。こんなん、おじさんが一番悲しんでしまうよ……という、絶望、微かな喜び、そして絶望という感じの2巻であった。主な登場人物がみんな静かで激情を胸に秘めているタイプなので、物語全体のトーンが静かで、しかし降り積もる雪のようにしんしんと動乱の匂いが迫ってくる空気がたまらなく好きだなあと思いました。野生的な静けさ。人と獣、獣と獣、人と人、想いというのは伝わっても哀しく、伝わらなくても哀しい。はやく続きが読みたいけど、週末までお預けです🥲
  • 2026年4月6日
    獣の奏者 (1)闘蛇編
    ベースにあるのが和なのか韓なのか漢なのか曖昧な感じのファンタジー。曖昧なので想像しにくいところはあるけど、そういうことが気にならないくらいには面白い。設定厨的にはもう少し細かい世界観設定やら文化設定やら説明が欲しいところだけど、児童文学に分類されるみたいだし、そう考えると妥当なラインなんだろうなと思った。ジョウンおじさんがいい人すぎて、ずっとジョウンおじさんと暮らしたかったなぁ……。
  • 2026年4月1日
    魔法使いのお留守番 (上)
    古城だけが建ってる小さな孤島に住む大魔法使いシロガネの留守を守る(見た目)青年2人と、傷だらけで漂着した小さな少年の物語。それぞれにさみしさを抱える3人が家族となっていくハートフルファンタジー。 と見せかけて、何やら色々不穏を感じさせる終わり方だった上巻。謎の少年ヒマワリの無邪気なヤンチャぶりにヒヤヒヤし通しだったけど、3人がちゃんと幸せになってくれるといいなぁ。 すごく面白い!という感じではなかったけど、重さがないので気軽でいい。箱庭っぽい舞台設定はとても好き。
  • 2026年3月31日
    月の影 影の海(下) 十二国記
    安定の楽俊セラピー。さすがは癒し力に定評があるネズミ、効果はバツグンだ。尚隆が出てきてからの物語の疾走感が気持ちよかったし、雁国主従が出てくると物語の動きが加速するよな。そして王と麒麟には無限の浪漫がある。陽子と景麒のコンビ、やはり好きだなぁと思った。 こうして全巻を改めて再読してみて、このシリーズは陽子(慶)と泰麒(戴)の物語で、慶の物語は完全に陽子の物語なんだけど、戴の物語って泰麒の物語であると同時にやっぱり李斎の物語でもある気がするんだよな、裏主人公というか。白銀が泰麒=王宮側、李斎=民側の視点だったのもあり、やっぱり李斎に少年漫画みを感じてしまう。シリーズ再読して、自分がめちゃくちゃ李斎のこと好きだと知りました。 というわけで原点に帰ったところで十二国記シリーズ再読完了。あとは9月の新刊を待つばかりだ。
  • 2026年3月30日
    月の影 影の海(上) 十二国記
    中嶋陽子の異世界転生(超ハードモード)。ネズミが出ない上巻は本当にしんどい。それにしても陽子のクラスメイト、みんな性格悪すぎでは? あと流石に時代を感じるね。よかったな景麒、令和だったらおまえは不審者として即通報だったぞ。でもそしたら陽子&景麒vs妖魔vs警察vsダークライみたいになってそれはそれで面白かったかもしれん。 ところで陽子は景麒が来る1ヶ月前から悪夢を見て何かしらの前兆を感じてたみたいだけど、それって既に天命が下ってたってことなのかな。麒麟の選定を受ける前でも王には既に天命がある、麒麟はそれを感じ取るってこと?🤔 そう考えると驍宗様が自信満々だったのも何か予兆みたいなものを感じてた可能性も?(また戴の話) ヘナチョコ時代の陽子でも意志の強さだけはピカイチで、確かに陽子は王の資質はあるんだろうなと思う。王に選ばれるのはみんな名君たる資質を持つ者、でも名君になるには努力が必要であって、陽子はこの放浪の経験がなかったらたぶん名君にはなれなかったよね。魔性の子で死んでしまった人たちと広瀬が泰麒に強かさと用心深さを与えたように、陽子を騙し、裏切り、陥れた人たちが陽子に王として必要な猜疑心を与えたとも考えられるかもなぁ。
  • 2026年3月29日
    魔性の子 十二国記
    魔性の子はどの段階で読むかによって全然印象が違う話になると思うんだけど、私は黄昏後に読んだので「あっちで陽子たちがわちゃわちゃしてるとき、泰麒はこんな凄惨なことに」と慄然としたな……。ホラーが大丈夫な人は絶対最初に読んだほうがいいけど、私みたいにホラー苦手な人は黄昏まで読んでからのほうがだいぶマシになると思う。怪異の正体が全部わかってるし、「一方その頃、金波宮では」みたいな思考で恐怖が薄まるのだ。「わからない」って怖いんだねぇ。 しかし広瀬、卑しい人間の性を見せながらもギリギリ最後にちゃんと頷いてくれてよかった。彼は間違いなく高里要を救った人間であり、彼が最後に見せた一種の汚さこそが、泰麒にあの用心深さを与えた要因のひとつなのじゃないかと思ったりする。泰麒の最も大事なものはもちろん泰王だけど、麒麟の本性を忘れた「人間・高里要」の中では、広瀬こそが最も重要な人物だったまである気がした。未練はないのかと問われた泰麒が「ない」と答えられなかったのは、広瀬の存在の大きさ故だと思うなぁ。
  • 2026年3月26日
    悪役令嬢の兄の憂鬱 2
    やはりBLでは???????🤔ぬは訝しんだ。 本編の間はそうでもなかったけど、前作よりも断然BLの匂いが強い終わり方だった。いえ、私的にはBLでいいです全然。ここからそのような方向性の続編が出るというのなら歓迎します。ええ。 主人公(兄)、本当に妹のことしか考えてなくて妹溺愛してるけど、よく見かける妹につく悪い虫許さんみたいなタイプじゃなくて、真っ当に妹の幸せを願うめちゃくちゃいいお兄ちゃんなんよな、過激だけど。そして妹が悪役令嬢からヒロインへと見事な変身を遂げている。今度こそ幸せになってほしい。 主人公は何もかも妹のためで妹のことしか考えてなくて、自分自身の幸せとか自分のこととか何もわからない男というのがわかったので、そんな主人公をおとすのはアンジェリカかジハールかというのは気になるところです。 いやまぁジハールやろな表紙におるしな。
  • 2026年3月25日
    悪役令嬢の兄の憂鬱(1)
    魔性の子を読んでて凄惨さに耐えきれなくなったので軽く読めるやつに手を出した。よくある乙女ゲー憑依ものだけど、視点が悪役令嬢の兄(転生者とかではない)。主人公(兄)の側近(♂)が転生者で、悪役令嬢な妹を破滅から救うために奔走するといった内容。主人公がチート級に強い上に地位も権力も頭のよさもあるので安心感がある。展開にハラハラしたくない人向け。テンプレのようなピンクがいるので、そういう系統が好きならサラッと読めていいかも。 BLではないけど主人公と脇役キャラの付近にBLの匂いがする。このBLの匂い、本編には特に必要な要素とは思わなかったけど、続編で何かあるんだろうか。
  • 2026年3月23日
    東の海神 西の滄海 十二国記
    ものすごく久しぶりに再読した。陽子たちの時代の雁主従はチート的な存在というか、出てきたら概ね物事が解決する安心装置のような存在だけど、まだ全然チートじゃなかった時代のふたりの話。六太の繊細さがよくわかる話だった。六太は易々と誘拐されてしまったけど、99%の麒麟はあの罠を回避できない麒麟の弱点って気がする(だがたぶん泰麒は回避する)。六太を含め麒麟はみんなヒヨコくらいのメンタル強度しかなさそうだけど、麒麟の豆腐メンタルを安定させるには王がゴリラでないといけないんだろうなぁ。尚隆の有能さとメンタルゴリラぶりが凄かったな。そりゃ大王朝を築くよね。 ところで雁の朝が整うまでが概ね30年くらいだったから、驍宗様の数ヶ月っていうスピードの異常さが際立つ。元々将軍であったと言っても、やっぱり急ぎすぎたんかな。尚隆くらいの鷹揚さがあったらよかったんだろうけど、覇気の化身みたいなゴリラだったからなぁ登極直後の驍宗様……。
  • 2026年3月22日
    白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記
    慶は少年マンガで戴はロマンスファンタジーだと思うんだけど、そのロマンスファンタジー戴の中で一人だけ少年マンガしてる奴がいるんですよね、劉李斎っていうんですけど。泰麒はロマファンのドアマットヒロインだけど李斎は少年マンガの主人公なのよ。慶と李斎の相性が良すぎる。 〜ここからネタバレ〜 驍宗様に諸国の支援があるって知った阿選に「ねえ今どんな気持ち?」ってやりたいなあ〜!!と思ってしまうくらいには4巻のやる気を出した阿選は有能で邪悪だったな。驍宗様を選んだ泰麒が悪いってなる他責思考、たぶんそういうとこやぞ阿選くん。阿選が謀反しないルートがあるとしたら李斎と友だちになるルートだけなんじゃないかという気がする。友だちいなかったもんな、阿選。 ところで琅燦は結局のところ天意を観察するために阿選に謀反を唆して阿選を利用して実験と観察を繰り返してたってことなのかな。それって阿選と同じくらい邪悪だと思うんだけど……。仮に「いずれ阿選は謀反するけど弑逆だけは避けよう」という考えがあったとしても「ついでに天意の実験もできてヨシ!」があった時点でよくねえよwwってなるやん。そもそも阿選のドキワク謀反計画、琅燦の妖魔使役術が前提な部分が多いから、琅燦の協力がない状態での謀反は成功しなかったんじゃないかなぁ。偽王であっても玉座にいた阿選は強かったし、それなら正当な王である驍宗様が玉座にいる状態はもっと強いわけで、妖魔というチートがなかったら謀反は失敗したほうに150000ペリカ。 それにしても、驍宗様も泰麒もゴリラでよかった。ついでに驍宗様の麾下もゴリラ揃いでよかった。たぶんだけど、戴で大王朝を築くにはこのくらいゴリラが揃っていないとダメなんだろうし、結果的に驍宗様は弱さ、泰麒は強さという欠けた部分を手に入れてはいるのよね、失ったものも多いけど……。驍宗様と泰麒はお互いが持つものがお互いの持たないものという関係で、阿選の乱がなければ泰麒が大人になるにつれて、お互いを補い合う健全な形でそれらを得ることができたのかもしれないと思うと、やっぱり戴はロマンスファンタジーだなと思うわけです。乍王朝、1000年続いてくれ。 ちなみに驍宗様がひとりで山から出てきたとき普通に笑った。
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