

ぬ
@tanu-nu
2026年2月22日から
ファンタジー小説と歴史小説くらいしか読まない
- 2026年10月8日
夢の守り人上橋菜穂子読み終わった@ 自宅『すぐに役立たないものが、無駄なものとは限らない。むしろ、いつ役に立つかわからないものを追いつづけ、考えつづけるという、人の、この不思議な衝動こそ、いつか新しいものを見つける力になるのだろう。』 ノーベル化学賞に硤合憲三氏が選ばれた日に、ちょうど基礎研究の大切さと同じことを語っている部分に出くわして大変印象的だった。学問の徒に生産性や採算を求めるのは愚かなことだと思うので、国には基礎研究にちゃんとお金を出してほしい。 というわけで守り人シリーズ3冊目。読み始めたときは、今回はタンダの話かな?と思ったんだけど、トロガイ師の話だった。割と人でなしみたいな雰囲気を出しがちなトロガイ師だけど、実はあたたかい人だというのがよくわかる話だった。新ヨゴ皇国組も割と出てきて、1冊ぶり〜!と懐かしい気持ちになった。チャグムがどんどんいい男になっていくので、近所のおばあさんの気持ちで見守ってしまうな。あらまぁチャグムちゃんたら大きくなって……みたいな。 ところでこの守り人シリーズの世界、めちゃくちゃ色んな世界?と隣接してる不思議な世界観なんだな。色んなところが異世界?と接してて面白い。3冊読んで今のところシュガが好きです。真面目なインテリ男、いいよね。 - 2026年10月4日
滅びの鐘乾石智子読み終わった@ 自宅予言の歌、瓦礫の王国、闇の獣と二つの民族の確執といった要素をモリモリに盛った王道ファンタジーだった。「人間そのもの」をファンタジーの物語にしたような印象。風景や心情の描写が少し独特で、それがファンタジー感というか魔法っぽさを醸し出していて雰囲気に浸れてとてもよかったんだけど、物語自体は後半が少し尻すぼみというか、急ぎ足に感じる部分があったな。どうせなら倍の長さで、もっともっと詳細に書いてくれてもよかった気がする。 とはいえ面白くなかったわけではなく、終盤までは面白く読んでたので余計「惜しい」という気持ちになってしまった。贅沢なんだな。 ↓ここからネタバレ↓ 封印されてた闇の歌い手タイダーと闇の魔物カイドロスが不気味さとか神秘的な雰囲気がなくて俗っぽかったので、もっと曖昧な存在のほうが好みだったかもしれん。しかし私が何より読みたかったのはイリアンとキース大公周りだったんだよな〜。ロベアンが欠片にやられてどんどん暴走していくのは痛々しいくらいだったのに、そのロベアンの行動原理であるイリアンがどうしてるのかずーっとわかんなかったし、実はイリアンもキース大公も他の色々なものも欠片の影響を受けていて……みたいなことをサラッと後から説明されても「そこが読みたかったじゃん?」となってしまったんだよな。 あとこれは完全に私のせいだけど、こないだまで北方謙三の水滸伝を読んでたせいで戦描写が物足りないし、「なぜデレギシク軍はローランディア軍が城包囲するの黙って見てたん?軍がないの?」とか「野営しないの!?」とか「投石器作る木材どっから出た?」とかツッコミどころが多すぎて、最終的に「トナカイや橇が必要な地域での行軍では排泄問題はどうなのか」について考えてしまった。だって北方はうんこの行方をちゃんと書いてくれたから……。 乾石智子は初めて読んだんだけど、上橋菜穂子が短い文章にギュッと圧縮した凄まじい情報量を込めるタイプなら、乾石智子は凄まじい文章量に細かい情報を丁寧に乗せるタイプって感じだった。そもそもの文字数が多いので、単純に「文字を読むこと」が好きな人は「読んだこと」自体に満足感があるかも。 - 2026年9月28日
闇の守り人上橋菜穂子読み終わった@ 自宅精霊の守り人が少年が大人への階段を上る物語なら、闇の守り人は心に傷を負った大人が過去に向き合う物語だった。前作と違って陰謀あり権力闘争ありの上、大人だからこそわかる「普段は自分の感情と折り合いつけて生きてはいるが、割り切れないものはある」感じが、実に大人向けの話だなと思った。人の感情は理屈で割り切れるものではなく、でもそれを超えた先にあるのが『情』と呼ばれるものなのかもしれないなぁと思うなどしました。 それにしても、チャグムの存在がなければバルサの浄化もなかったわけで、これを運命と呼ばずして何と呼ぶ、という感じだよね。次はどんな話なのかわくわくしつつ、いったん気になってた乾石智子へ。 - 2026年9月27日
精霊の守り人上橋菜穂子読み終わった@ 自宅説明の必要性すら感じない有名作なだけあって、とても物語の力が強い一冊だった。最初からぐいぐい引っ張られるみたいに物語に没頭させてくれた。シリーズものの最初の一冊なので今後はわからないけど、今作時点では『嫌なやつ』がいないのでストレスがなかったし、でも緊迫感は失われてなくて面白かった。新ヨゴ皇国の伝説の喪失みたいなものは獣の奏者のそれと似通ったものを感じたり。穏やかながら一抹の寂しさを感じる終わり方も通じるものがあったな。 単体としても完成された物語だと思うけど、この後どんな物語が展開していくのかも楽しみ。 - 2026年9月23日
水滸伝(19(旌旗の章))北方謙三読み終わった@ 自宅風は蕭として、湖水寒し。されど替天の旗、心に永遠なり。水滸伝、完── のはずですが、今ならなんと────楊令伝に続いちゃいま〜〜〜す!!!! というわけで、水滸伝全19巻読了。5月から読み始めたので5ヶ月かかった。そんで今の感想ですが、『続く』ですね、これは!! わかりやすく『続く』です!! いや宋江の物語としては完結してるけどね。 そんで19巻はひたすら戦、戦、戦で他のことはほぼなし。1巻まるまる最終決戦だった。ラスボスの童貫を倒しきれず、予定調和のごとく梁山泊が壊滅して終わるのでカタルシスみたいなものもあまり感じられず、本当に『楊令伝に続く』の終わり方だったなぁ。ただ本当にキャラがしぬ。こいつは例の『ちむどんどん』ならぬ『しぬどんどん』だぁ、鎌倉殿の13人じゃあないんだよ、となった。 中でも印象的だったのが花栄かな。花栄は燕青と並んでイケメンとして描かれてたキャラだけど、最後までイケメンだった。花栄はスナイパーばりの長距離射撃(弓)で敵将をスパンスパン討ち取ってたんだけど、鮮やかに一撃必中でころせなかった敵将に対して放った今際の際の言葉が「済まんな。きれいに殺して、やれなかった」というのがかっこよすぎた。 全19巻のひとつの物語として見ると、まぁこうなりますよね、という結末ではあったし、そこに至るまでの痛快な活劇と好漢どもの味を愉しむ話だなという印象。しかしキャラが多すぎて、全19巻の長さにも関わらずキャラ同士の矢印が見えにくい話でもあった。クソデカ感情があんま見えないので、聞煥章の扈三娘へのクソデカ感情ばかりが目立っててキモかったな……。もしかしてこのクソキモ聞煥章の扈三娘への執着、楊令伝でも続きます? えぇ………キモ………… しかし5月から5ヶ月間、何となくずっと渇いた荒野が頭の隅にあるような、不思議な感触のする本だったな。梁山泊は湖に浮かぶ島だけど、何となく荒野のにおいがする。物語自体のにおいは湖上の風というよりは、荒野のにおいだった。 楊令伝は読むかまだ決めてないけど、生き残ったキャラもたくさんいるから、せめて童貫を討ち取るまではお付き合いしようかな……😌 - 2026年9月20日
水滸伝(18(乾坤の章))北方謙三読み終わった@ 自宅楊令が梁山泊に加わり、いよいよ最終決戦が始まった18巻。本編は最終決戦前の前哨戦と楊令の大活躍がほとんどだったけど、最後の最後で林冲が退場してしまった。1巻の最初からいた人物だけに、喪失感も大きいな。林冲は作中屈指の強者として描かれていたけど、凄惨な形で妻を失った傷をずっと抱えてて、明らかな弱点がある人間くさいキャラクターでもあった気がする。妻を守れなかった悔恨を、扈三娘を救うことで昇華できたのは幸せだったのかもしれない……。扈三娘とは何らかのフラグが立ってる気がしてたけど、こういう形とは思わなかったなぁ。酔い潰れた公孫勝のひと筋の涙と、それを見たのが呉用先生というのが何とも言えない味があった。林冲、公孫勝、呉用の3人というか、林冲と公孫勝、呉用と公孫勝のものすごくわかりにくい友情を感じた。 5月に読み始めた水滸伝もいよいよ次でラスト。長かったようなそうでもないような。噛み締めながら19巻へ。 - 2026年9月17日
幽冥の岸 十二国記小野不由美読み終わった@ 自宅もったいないからゆっくり読もうと思ってたのに読み終わってしまった。もったいないから連休中にもう一周しよう。以下の感想はネタバレあり。めちゃくちゃ長い。 【戦城南】 博牛に受けた恩を豪速球の仇にして李斎に投げ返すようなクソプレーをしたクソ村のその後。自業自得と言い切るにはあまりにも重い結末だけど、彼がやったことの結果があまりにも惨かったことを知っているから素直に憐れむこともできなくて、去思の言葉に完全同意してしまった。もしも彦衛が李斎たちを売らなかったら、数日だけでも迷ってくれたら、泰麒が人をころすこともなかったかもしれないと思うとどうしても『かわいそう』とか思えなかったな。クソ村の人たちもずっと苦しいし、泰麒もこの先ずーーーーーっと苦しい。深い絶望故に絶望から救われようとした行動だっただけなのはわかるから、余計に割り切れないよな……。でもこれって、十二国記で散々描かれてきた「けだものに媚びた」結果であって、風の万里のラストの陽子の言葉を思い出したりした。本当に誰も幸せにならない選択だった。そんで最終的に思ったのは、やっぱり阿選、テメーはダメだ(ジョジョ調)ってことかな……。マジで罪深いよ阿選。 【異邦の客】 若驍宗様と若?巌趙だ!!と大喜び。下野時代の驍宗様と巌趙の黄海録。琅燦はとりあえず置いておいて、驍宗様が割と細かい男で笑ってしまった。しかし琅燦との出会いによって「王になる」という手段に行きついた結果が、あの覇ッ気覇気な謀反前の驍宗様なんだろうか。意外であった。読む前は「これを読めば、琅燦の行動の理由が少しでもわかるんだろうか」とか思っていたのだが、読み終わったときに思ったのは「ダメだこいつ、はやく何とかしないと」または「何も成長していない……」だったな。無限の好奇心と探究心故の行動だったのかわからんけど、やっぱり琅燦は好奇心と探究心故に大量の民の虐殺に手を貸した(というかきっかけを作った)罪深いやつなんですよね、今のところ。善行によって悪行が消えることはないので。己の好奇心と探究心によって多くの人の命や尊厳を踏み躙った罪業は消えないと思うんだけど、本当に琅燦の行動の理由が全然わからんまま。狂人なの? 【夢の結び】 英章、絶対おもしれー男だと思ってたけど案の定おもしれー男でニコニコしちゃった。でも流石は驍宗様の麾下というべきか、人を見る目が確かだなと。白玉のこともすごくよく見ている。そして判断が的確。ここにもいたよ、冷徹であっても冷酷ではない男、という感じ。驍宗様の麾下、みんな根底に人のあたたかさがあっていいよね。驍宗様はそれを飛び越えたところにいる感じがするけど……。そして白玉ちゃんがすごく健気で真面目で賢くていい子だったので、この後は幸せになってほしい。あとまさかここで南瓜大夫が出てくるとは思わんかった。思わんかったけど、最初に昇山してくるだけの器はあったわけで、泰麒(高里要)の好みではなかったけど、このひとが好みな麒麟もいそうだなって思った。 【幽冥の岸】 泰麒が辛すぎて、本編が終わったのに何でまだこんなに泰麒ばっかり辛いのよ〜〜;;と泣いてたら景麒ママが泰麒に寄り添ってくれてて、私も景麒ママ〜〜〜!!!!ってなってしまった。十二国記を知って数十年たちましたけど、景麒がママだったことは今回初めて知りました。景麒は陽子の寝かしつけもしてたんでしたっけ???これだから慶は!!! 泰麒の罪について、本人含め、色んな人が色んな角度から考えてるお話だったな。その中で泰麒を叱ったのは景麒だけで、やっぱり景麒は泰麒にとって「麒麟の在り方を示す存在」なんだなと思った。泰麒が麒麟としての在り方を見失ったり迷ったりしたとき、いつも景麒がそれを示してくれる。そして陽子は陽子で、たぶん泰麒と同じ困惑と葛藤を抱えてる。あの世界で唯一、現代人としての感覚で泰麒に共感できる存在だよな、陽子は。景麒は麒麟として、陽子は「現代人」として、泰麒にとって重要な存在なんだろうね。いいね。ずっと仲よしでいてくれ。 そんで李斎なんですけど、今回も李斎は李斎でとてもよかったです! 妙に物わかりがよくなったりしない、全力の戴理論で玉葉に噛みついてて安心した。慶のみんなに「おかえり!」って言われててじんわりしてしまった。今や慶国は李斎にとって第二の故郷まであるのでは? 以前も言ったけど、李斎はロマンスファンタジーしてる戴の中で一人だけ少年漫画してるやつだから、国全体で少年漫画してる慶とは相性が良すぎると思うんですよね。李斎は戦後は禁軍の将軍になるんじゃないかな〜と妄想してるんだけど、その場合、左軍なのか中軍なのか右軍なのかを考えたりする。阿選のせいで右軍のイメージ悪すぎるから、今回の大逆転劇の立役者でもある李斎を右軍将軍にあてるのはありじゃない? ところで驍宗様と泰麒なんですけど、以前の覇ッ気覇気な驍宗様とふわふわ泰麒もいいけど、白銀後の互いの欠如を埋め合わせるように寄り添う共犯者みたいな雰囲気もいいですね……。大変叡智だと思います。 - 2026年9月7日
水滸伝(17(朱雀の章))北方謙三読み終わった@ 自宅遂に落ちる双頭山、ジリ貧ぽくなってく梁山泊とラストバトルの予感を感じる17巻。童貫が強すぎ。常に寡兵であるという梁山泊側の事情があるにしろ、最初の頃がレベル1のスライムみたいな敵ばっかだったから余計に強く感じるな。隠密集団同士の最終決戦は梁山泊側の勝利だったけど、結構好きだった劉唐も孔亮も退場してしまった。王英は生き残ってるけど、浮気事件以降は梁山泊に戻ってないの、ほんと仕事してるときはかっこいいのにな……の残念感が強い。 そしてとうとう呂牛がザマァされたよヤッタネ!燕青は拷問までスマートだった。ダメなところがない。馬桂の殺害が聞煥章の仕業だったことを梁山泊側が知ることになって、離間の計が発動しそうではあるけど、どっちにしろ李富がかわいそうであることには変わりがなくて、ほんと李富かわいそう。魯達は最期まで魯達だった。 残すところあと2巻。堪能するぜ、北方謙三の滅びの美学を。 - 2026年8月30日
水滸伝(16(馳驟の章))北方謙三読み終わった@ 自宅王英おまえーーーー!!!!💢💢💢 という一言なしでは始まらない水滸伝16巻。大きな戦の傷を癒す今巻、焦点が当てられたのは裏方やら闇方やらの「兵ではない」人たち。兵站、諜報、監視、暗殺、梁山泊軍の軍人の家族たちとか。今までで一番読むのがしんどい巻だったかも。 そんな中で王英の浮気現場に双剣持って踏み込む身重の扈三娘と窓から逃げ出す王英の話は笑い話になりそうな感じだったけど、笑えるわけねぇだろ王英おまえ。浮気しないと扈三娘と約束していながら「白寿だけは別」とかアホすぎる思考だぞ矮脚虎。 それはそれとして、扈三娘に王英の浮気をチクったのが呂牛なのは確実で、それを聞いてスカッとしてる聞煥章は今巻もやはりキモかったです。扈三娘に対する執着がストーカー殺人とかする人のそれっぽくて、ほんとに聞煥章キモい。他の追随を許さぬキモさだよ。 柴進も袁明も退場し、敵も味方もどんどん初期組が減っていく中、今回最も輝いていたのは袁明の暗殺を成し遂げた公孫勝で間違いない。でも最もかっこよかったのは洪清をタイマンで仕留めた燕青だな。いや燕青はかっこよくないときがないけど。 - 2026年8月20日
水滸伝(15(折戟の章))北方謙三読み終わった何とか首の皮一枚でピンチを脱した梁山泊。しかし今度は講和という話題がチラチラしてきて少し風向きが変わったような15巻。全19巻の水滸伝も15巻まで読了し、残すところはあと4巻。あれ?まだ結構あるな……。 個人的な15巻面白ポイントは何と言っても扈三娘の結婚だった。扈三娘まじでおもしれー女すぎて目が離せない。宋江に「王英とかどう?」と言われた返事が「なーんだ王英殿ですか。いつ結婚すればいいんです?」だとは思わんやん。扈三娘らしいと言えばらしいけども。思うに扈三娘、なまじそのへんの男より強かったから、「女」という性別を自分の付属物というか属性程度にしか考えてなくて、だから頭領から結婚しろと言われたら疑問も何も持たないんだよな、元々独竜岡でもそうだったんだし。晁蓋にはときめきを感じてたけど、たぶんそれが明確な恋情として開花する前に晁蓋が死んでしまったし……。でももし晁蓋と扈三娘が結ばれてたら、扈三娘はそれこそ自分で言う「生々しいときめき」に苦しんだだろうし、それなら「何も変わらなくていい、扈三娘は扈三娘のままでいい」と言ってくれる王英のほうが扈三娘にとっては幸せだったかもしれないよな……と思うなどした。 それはそうと、扈三娘の結婚を知った聞煥章がどんな反応するのかワクワクが止まらない。 - 2026年8月16日
水滸伝(14(爪牙の章))北方謙三読み終わった@ 自宅宋の大攻勢が始まり梁山泊がいっぱいいっぱいな戦を続けることになってる14巻。でも一番の見どころは戦じゃなくて妓楼でおたのしみのとこを刺客に襲われて、フルチンで大立ち回りしたことをみんなに揶揄われる九紋龍くんだったかもしれない。史進の武器は鉄の棒なので、そっちだけじゃなく自前の棒も振り回したってこと?とワイワイされてんのはかわいいと言えなくもない🤔 そして梁山泊のおもしれー女こと扈三娘、宋江から王英とどう?って言われたらどう返事するのかめちゃくちゃ興味がある。王英、なんだかんだ言って扈三娘のこと何度も体を張って助けてるし、しかもそれを恩に着せたりしないし、扈三娘のこと好きだけど、ただただ扈三娘を高嶺の花として見上げてるのは健気じゃん? 敵と味方という差はあれど、他の女と扈三娘を重ねるとこまで同じなのに、どうしても扈三娘に向ける恋情がキモいと感じる聞煥章とは印象が天と地なんだよね。王英と扈三娘のコイバナはやく聞かせてほしいな! あと大砲マニアの凌振と火薬スキーな魏定国、とても危険な化学変化を予感させる組み合わせで笑っちゃった。 童貫元帥がどんどんラスボスっぽい空気を出しつつあって、青蓮寺より断然敵役として好ましいと思いました。 - 2026年8月7日
月魚カウベルデザイン,三浦しをん読み終わった@ 自宅匂い系小説として名高かったので読んでみました。結果、ずーーっと匂い系とは?🤔の顔してた。匂わせとかのレベルではなくこの2人はデキてるのでは? いや確かに決定的なことは何も書いてないからただのクソデカ感情の可能性もなくはないが? でも熱いくらいの夜って言ったよ??? と己の邪念に邪魔されて、作品の持つ不可思議な双方向クソデカ感情空間(言い方)のしっとりさをあまり味わえなかったのは私が邪だからなのでしょう。それでおふたりはどこまでのご関係で??? 真面目にレビューするのなら、古本屋というどこかノスタルジックな、ある意味閉じた狭い世界の、更に狭い空間の中で、お互いに名状しがたい(または敢えて明確な言葉にしない)感情を持つふたりの男の感情の指先が、相手に触れるか触れないかの揺らめきを愉しむような物語だった(ただ私は感情の前に体が先行しているのでは? という疑惑を持ってしまったため、その揺らめきの味が多少違う読み方をした🥹)。 大きな出来事はあるものの、物語の起伏は激しくなく、ずっと夕暮れの田舎道を歩いていたような食感だったなと。そういうのが好きな人はとてもお好きなのではないだろうか。 - 2026年8月6日
水滸伝(13(白虎の章))北方謙三読み終わった@ 自宅逆襲の青蓮寺とも言える13巻。最近ちょいちょい負けるよね梁山泊、とか民が噂してそう。今回の梁山泊は大敗北と言っていい負け方だったけど、立ち直りもまた早い。そして何でもかんでも自分でやろうとしてヘイトを買う呉用先生がお労しいな。呉用先生、ずっと晁蓋と一緒でお互いにいい感じに補完し合ってたから、晁蓋が抜けた穴を自分が埋めなきゃ、となってしまったんだな。でも戦は軍人に任せようぜ、呼延灼とか関勝とかすごいのいっぱいおるんだしさ! それにしても北方ワールドの有能な将、戦の匂いとか空気とかをやたら読む。勘が鋭すぎる。まぁでも北方謙三だから、そのくらいは普通と言えば普通かもしれない。 そして青蓮寺の主要面子の暗殺を狙う公孫勝と樊瑞だけど、袁明と聞煥章と李富だと李富が一番暗殺されそう……。 - 2026年7月28日
水滸伝 12 炳乎の章北方謙三読み終わった盧俊義殿がお労しい12巻。水滸伝、登場人物が多いだけあって、もりもり博士の法則(普段出番がないキャラが突然目立つ=死亡フラグ)が成立してることが多いんだけど、幸い盧俊義殿も燕青もご無事で胸を撫でおろした。北方謙三にしては敵の青蓮寺側がイマイチ魅力的でないのが惜しいな〜と思うんだけど、青蓮寺が魅力的になれない最大の要因が聞煥章だと思うんよな。だってキモいんだもん………早く扈三娘に完膚なきまでにフラれてほしいな! そういえば12巻は扈三娘の出番がほとんどなくて寂しかったよ。 そしてこの巻は何と言っても燕青だった! 燕青しごできなイケメンすぎて欠点がない。人柄もいい。本当に欠点がない。すごい。更にめちゃくちゃ強い。欠点がない。 燕青、なにげに林冲や史進なんかと並ぶ強者のような気がしてる。 あと水滸伝には珍しく、とても爽やかな巻の終わり方だった。大刀関勝のファミリーが「よーし!みんなで梁山泊いっちゃうぞ!」みたいなノリでよかった。地味に宣賛が好きだな。 - 2026年7月23日
あめふらし長野まゆみ読み終わった@ 自宅とてもクセの強い不思議系の不思議な話……??? 現世に残ってしまったタマシイをつかまえておけるあめふらし(?)の橘河と、蛻の躰を渡り歩くタマシイ?の仲村逸郎と、橘河がやってるウヅマキ商會のアルバイト・市村岬が不思議な依頼人(タマシイ?)たちの依頼を不思議な感じでこなしたりこなさなかったりする話……で合ってる??? 本編はほぼこのアルバイト市村がてんやわんやな目にあってる話である。市村自身も普通の「生きてる人間」ではない。 語り口がノスタルジックで幻想的なんだけどクセが強く、好きな人はめちゃくちゃ好きだろうけど、私は慣れるまでちょっと手間取った。作中の時間軸が軽率にぐちゃるので、考えるな感じるんだくらいの気持ちで読むのがいいのも。 そして橘河は妻帯者だけど仲村とデキており、橘河の妻も知ってる、というか橘河と妻はどうやら長〜〜いお付き合いらしく、お互い不倫程度はどうとでも、という関係みたい。仲村は蛻になった躰=死んだ躰に寄生するタマシイみたいなものっぽいけど、作中で寄生した『躰』がたまたま「鷹司」という橘河の恋人のもので、『躰』の感情に引きずられてるのかわからんけど橘河とデキてしまってる。橘河はタマシイをつかまえられるのに、「鷹司」のタマシイは逃してしまったらしく、「鷹司」のタマシイを探してる……という話が本編で市村がてんやわんやしてる裏で語られる感じかなぁ。 なんだかんだ言って、橘河と仲村(なお美形)は相思相愛なんだな、と『私はこの先百年も保ちません。おれが保つと云ったら保つさ。』のとこを読んで思いましたとさ。 ちなみに何も解決してないし何も解明されないまま終わるので、謎は全部解けた!が好きな人には徹底的に向かない話だと思う。私は嫌いじゃない。 - 2026年7月18日
水滸伝(11(天地の章))北方謙三読み終わった@ 図書館ば……ばかやろう、だからあれほどフラグをドカスカ立てるなと言ったのに……!!😭 立てるなら扈三娘との恋愛フラグだけにしてほしかった……!!😭 予想通りというか何というか、ここでとうとう晁蓋が退場。割と好きなキャラだったので残念すぎる……🥲 全19巻のうちの11巻、物語の大きなターニングポイントだったな。梁山泊のW頭領の一人である晁蓋の退場という点でもそうだけど、ここにきて呉用先生が「梁山泊は最終的には勝てない」と言い切った。これまでは「どうやったら宋という国を倒せるか」の論争だったけど、梁山泊の頭脳たる呉用先生が「勝てない」と考え始めたのはデカいのでは🤔 ここから梁山泊の落陽が始まっていくのかなぁ……切ないなぁ……。 それにしても晁蓋、扈三娘とのフラグの気配を感じた瞬間に退場してしまって、ほんとに切ない……。李富と聞煥章が有能すぎて高俅くんが恋しくなるな。聞煥章は扈三娘に「おまえ洗ってない犬のにおいがするんだよ」って言われてほしい。扈三娘にバキバキに心折られてほしいな〜⭐️(でも聞煥章、扈三娘に罵倒されたら別の扉を開きそうなキモさがある) - 2026年7月14日
水滸伝(10(濁流の章))北方謙三読み終わった@ 自宅呼延灼かっこいいな!呼延灼の強さとかっこよさを描くためだけの1冊だった気がする。そして呼延灼と梁山泊の戦では、たくさんのキャラが退場していくことに。高俅がアホでいてくれたおかげで何とか1勝1敗の梁山泊であった。 それにしても前巻くらいから本当に宗江に比べて晁蓋の出番が多くて、マジに退場するんじゃない??????という顔をしてる。でもアレなんよな、宗江と晁蓋が梁山泊のW頭領だけど、頭が2人いるって絶対よくない体制なんよな。梁山泊も別になかよし軍団じゃないから、梁山泊内でも不穏なことが起きるのでは……と心配になってしまうな……。 全体的に面白かったな、と思うんだけど、おもしれー女こと扈三娘の出番があんまなくてさみしかったです。林冲と扈三娘のギクシャクしたやり取りとか見せてくれんか??? - 2026年7月10日
水滸伝(9(嵐翠の章))北方謙三読み終わった晁蓋がかなり前に出てきてて嬉しいと同時に「こいつそろそろ退場するんじゃないか……???」みたいな危うさを感じてヒヤヒヤしっぱなし。死亡フラグをドカスカ乱立させるのをやめてほしい。 青蓮寺の執拗な追跡は盧俊義や柴進といった裏方にまで肉薄し、しかし危機の中でこそ輝くのが北方ワールドの男とばかりに新しい仲間が集まり、楊令は王進先生の魂浄化教室に預けられ、扈三娘は梁山泊に加わり、林冲は馬糞始末係になった。呉用先生は晁蓋と宗江に挟まれてかわいそうだった。 全身骨折から見事な復活を遂げて梁山泊に加わった扈三娘、独竜岡にいたころは勝気なわがまま姫将軍って感じだったけど、梁山泊に加わってからは本物の将軍の輝きを放ち、今後が更に楽しみになった。完全に梁山泊のおもしれー女枠である。聞煥章の執着がキモキモのキモなんだけど、果たして誰といい仲におなりになるのかならんのか。秦明と公叔みたいな微笑ましい組み合わせであるといいなぁ。 - 2026年7月7日
水滸伝(8(青龍の章))北方謙三読み終わった@ 自宅梁山泊と祝家荘の全面衝突の巻。解珍、解宝父子のジビエ料理はワイルドすぎてまあまあ引くレベルであった。ジビエの生は地獄しかないのでは???と現代の衛生観念で考えてしまうの、よくないね😌 ほぼ全ての登場人物の味が濃い北方ワールドだけど、女子のキャラも濃いのはすごいと思います。おまえだぞ扈三娘。絶世の美女なのに戦場に出て林冲に挑んで全身骨折、なかなかない。この先どうなるのかめちゃ気になるキャラです扈三娘。 個人的に呉用先生がやっぱ一番好きかな?と思うんだけど、敵である宗(国)というものが強大すぎて気をつけないと度々絶望してしまうとこがクソ真面目で大変いいんですよね。宰相やりながら最前線で作戦立案までこなす有能中の有能な呉用先生、是非とももっとたくさん苦悩してほしい(欲望)。苦悩する真面目な有能男からしか得られない栄養があるんですよね。 そして李富くんと馬桂、絶対不幸なことになるんだろうなぁ、李富を本気にさせるために馬桂は梁山泊の仕業に見せかけて惨たらしくころされたりするんだろうなぁと思ってたら、もう本当に予想通りの顛末で、馬桂は仕方ないけど李富はちょっとかわいそうになってしまった。でも冷静に考えたら、梁山泊は二重スパイを始末するにしろ、そんな酷いやり方はしない集団だから(義を掲げてんだから)、それを単純に『梁山泊め〜〜〜💢💢』ってなるのは、李富くんやっぱ青蓮寺に向いてなくない?って思ってしまったな………。 - 2026年7月3日
叡智の図書館と十の謎多崎礼読み終わった短編集として読むならほどほどに面白かった。「いい話だったな」の印象のが強いかも。煌夜祭は短編集と見せかけて全部が繋がっててひとつの話になってる構成だったけど、これは繋がってる話と単独の話が混在してるので、短編集として読むのが正解かなと思う。ファンタジーから現代の話までテイストが多様なのでそういう面白さはあるかも。
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