
kohhee
@kohhee
2026年9月23日
私のドン・キホーテ
キム・ホヨン,
米津篤八
読み終わった
まあまあ真っ当にドラマ小説って感じ。日本で言ったら本屋大賞にノミネートされて3位くらいにはなりそうな感じ。
ドン・キホーテに取り憑かれたおじさんって言うけど、割合普通のおじさんで「狂気」が薄い。狂気がないとなると、傍目には本当にただの迷惑なおじさんでしかない。
妻子を捨てて蒸発したおっさんが沖縄的な観光地で手作りゲストハウスやってます、ってそんなん妻や息子からしたら普通にムカつくだろとは思う。
主人公とか他の登場人物も割りと直情的で、微妙に違和感があった。この辺の許容度は文化的な差異も大きそうなので、しょうがないかもしれないが。
「ひとは何歳からでも夢を見られる」みたいなみんなが受け入れやすいテーマで、ストーリーもストレートなので、読みやすくはあったが、物足りないというか、「安っぽいな」とは思っちゃった。
でも韓国中を飛び回っておじさんを探すパートでは、土地の文化や観光名所・グルメが紹介されていて、御当地ミステリの感があって楽しめた。でもこれはこの小説の良さというよりは、あまねく翻訳小説が持つ良さではあるかな。