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kohhee
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@kohhee
自然への接近は、これら三人の画家における美の意義に従って三様の方向をとる。ボッシュの方向はユーモアと呼ばれ、ブリューゲルの方向は、生活習慣、つまり、「風俗」と呼ばれ、パティニールの道は、風景に対する信仰である。
  • 2026年10月20日
    文字をあるく
    文字をあるく
    内容はかなり一般向けで、トリビアルなおもしろさがしっかりあった。欲を言えばもう少し学術的なおもしろさも見たかったかな。 『自・至』で言及された「視覚語」とか、『有人レジ』での「レトロニム」、『理美容』での「略熟語」など、普段流し見ているものがフレーミングされることで世界が新しく立ち上がる感じが好きなので、こういう話をもうちょっと見たかった。 もっと昔からあるのかと思っていた言葉や表記が、自分が生まれる少し前くらいに成立していたりして意外に思ったり。自分が生きていない昔を正しい距離感で把握するのは難しい。 明治時代からあるらしい、まんじゅうを「オストアンデル」と呼称するというギャグなど、隙あらばどこかで使っていきたい言葉もいくつか見つかって楽しい。
  • 2026年10月20日
    小説以外
    小説以外
    文庫版あとがきに沿っていうなら、「小説は面白いのにエッセイは面白くない」タイプかな。いや面白くないは言い過ぎなんだけどお行儀が良すぎるというか。 私見だけどエッセイが面白い作家って純文学側に多いイメージ。エンタメ作家は需要がわかるしそれに応えちゃうから、なんかわざとらしくとぼけてみたり、感傷的になってみたりしちゃうイメージ。まさにそんな感じだっん。 言及されていた本で読んでみたいと思ったものは以下。 ・P145 『ピュタゴラスの旅』 ・P294 『遊廓の少年』 ・P353 『男子厨房学入門』 ・P371 『フランチェスコの暗号』
  • 2026年10月18日
    文字をあるく
    文字をあるく
    頼まれもしないのに休日出勤。来週までにやるべき仕事の進捗が30%くらいから90%くらいになったので満足して帰宅。あまりにも素晴らしい天気なので遠回りして書店に寄る。今度ジュンク堂でチェックするリストのなかから1冊購入。心配事がひとつ減っておもしろそうな本が1冊増えたので勝ち。
  • 2026年10月16日
    職場のモノを壊そう
    職場のモノを壊そう
  • 2026年10月16日
    法律の読み方がわかる本
    最初の野球の例示がおもしろかったのだが、それ以降は結構些末な事実の積み重ねに終始した印象。法学生とか向けっぽい内容で、「一般の生活者にも法律を」って感じではなかったかな。 よく考えれば普通に仕事してるなかで法律が持ち出されるときって、法律の威を借りて意見を押し出し/押し出されてるときで、その場では決着ついても、結局は遺恨が残ることが多いよなあと。 ルールに違反してても当事者間で合意が取れてればまあ問題ないって場面は、事の大小に関わらずかなり多いように思う。ロマンチックすぎるかもしれないけど、ルールの制定者の意図を汲み取って真摯に対応してれば、究極的には問題は起こらないんじゃないかな。 すべてのことを法律は想定できないし書き表せない。結局は真心を持って生きるしかないんじゃないかと、道徳じみたアホな感想を持ちました。
  • 2026年10月9日
    伊予たぬき学事始
    先日帰省時に購入。個人出版らしくISBNついてるがReadsに登録なし。申請出してみたらあっという間に登録されたしきちんと書影も反映されてる。ありがとう。
  • 2026年10月5日
    7日間世界一周
    7日間世界一周
  • 2026年10月5日
    このあたりの人たち
    短いしサクッと読了。まあ読んでも読まなくてもいいって感じ。 読んでるときにおもしろくないわけじゃないが、荒唐無稽な伝聞の伝聞って感じだから何も残らないというか。まあそれがよさでもあるんだが。 内容としては、「どうかしてるちびまる子ちゃん」って感じで、レギュラーメンバーの小学生が何人かいて、街の変人たちと、おもろいんだがおもろくないんだがよくわからんないテンションの変な話を展開する。 特異なのは、登場人物の先行きが早い段階で明示されている点で、「こいつ今はこんなことしてるけど、将来男前になって演歌歌手になるのだったな」とか、ふと思い出したりして、今読んでる物語に別種のおもしろさを付加したりする。 まあでもやっぱ本来的には無意味な物語群だと思うので、真面目に読んでもしょうがないよなって感じ。寓話的、暗示的な風ではあるけれど。 荒唐無稽なんだけど妙なリアリティがあるのが気色悪い夢みたいで、そのへんはさすがに作者の力を見せつけられた。
  • 2026年10月5日
    洪水はわが魂に及び
    なんか知らんけどもっと観念的な作家ってイメージあったけど、意外と具体的なストーリーがあってかなり面白かった。 核シェルターで引きこもり生活してる元エリートのおっさんが、「自由海賊団」を名乗るヤンキーたちに勉強を教えることになり、ついでにヤンキー少女に本当のセックスをわからせたりしてるうちに、国家権力と闘うことになって、みたいな。なんか結構なろう小説みたいな感じ。 いわゆる「あさま山荘事件」の発生に影響を受けたと思われる前と後でかなり毛色は違っているが、どちらも面白い。 前部は核シェルターでの、知的障害のある子供との自閉的な生活のスケッチって感じで、なんか相当SF的というか、前後するが椎名誠のフィクションって感じで、むしろもうすでに核戦争が起こったあとの世界が舞台という気配すらある。ポストアポカリプスの『よつばと』みたいな。そのなかに自由海賊団の『AKIRA』的世界が挿入されていく的な。 後部はもっと「外部」が描かれるようになって、現代日本(1970年前後だけど)が舞台だと明確になり、「あさま山荘事件」に向かうまでのスリリングな展開を読ませる。そしてそうした暴力のただなかに発露するBLドラマが意外と楽しい。赤面×多麻吉とかアツい。 もちろんノーベル賞受賞者の代表作のひとつとされる本作なので、政治的・思想的な示唆に富んでいるんだろうとは感じるし、そここそがこの作家の価値の本質なんだろうけど、そこを無視して読んでも全然おもしろい。イデオロギー的に古びた感があって、今やかなり軽視されてる雰囲気だが、ノーベル賞受賞作家の作品を「原著」で読めるという我々の特権を行使してみてもいいんじゃないでしょうか。 ただやっぱりヤンキー少女の伊奈子を、「人間」じゃなくて「女」として書いてる感じとか、知的障害のある息子を「天使」にしちゃってるのとかは、今読むとちょっとだせえ感じはある。そこら辺は時代のあれだと思ってちょっと薄目で読んであげる必要はあるかも。
  • 2026年10月5日
    このあたりの人たち
    こういう掌編小説というか、散文詩というかみたいなのってなんか好き。御当地ブックカバー選ばせてくれたけど、愛媛県のはそもそもラインナップされてなくて、タナカのふりかけのカバーをもらった。お前広島出身やったんやな。
  • 2026年10月5日
    法律の読み方がわかる本
    法要で田舎へ。帰りの電車用に。
  • 2026年10月4日
  • 2026年9月23日
    本の読める場所を求めて
  • 2026年9月23日
    私のドン・キホーテ
    私のドン・キホーテ
    まあまあ真っ当にドラマ小説って感じ。日本で言ったら本屋大賞にノミネートされて3位くらいにはなりそうな感じ。 ドン・キホーテに取り憑かれたおじさんって言うけど、割合普通のおじさんで「狂気」が薄い。狂気がないとなると、傍目には本当にただの迷惑なおじさんでしかない。 妻子を捨てて蒸発したおっさんが沖縄的な観光地で手作りゲストハウスやってます、ってそんなん妻や息子からしたら普通にムカつくだろとは思う。 主人公とか他の登場人物も割りと直情的で、微妙に違和感があった。この辺の許容度は文化的な差異も大きそうなので、しょうがないかもしれないが。 「ひとは何歳からでも夢を見られる」みたいなみんなが受け入れやすいテーマで、ストーリーもストレートなので、読みやすくはあったが、物足りないというか、「安っぽいな」とは思っちゃった。 でも韓国中を飛び回っておじさんを探すパートでは、土地の文化や観光名所・グルメが紹介されていて、御当地ミステリの感があって楽しめた。でもこれはこの小説の良さというよりは、あまねく翻訳小説が持つ良さではあるかな。
  • 2026年9月22日
  • 2026年9月22日
  • 2026年9月22日
  • 2026年9月21日
    おじさんになっても
    うーん。まあ言ってることは正しいんだろうけど、あんまりおもしろくなかった。 渋谷でバーやってる著者のグチめいたところも多い。おじさんというよりも「年取ったバカ」の相手してるんだなあって感じだし、でも渋谷でバーやるってそういうことなんじゃないの?とも思っちゃう。 こういう文章を書いてるのに滲み出ちゃってる、著者の無自覚の「おじさん」がちょいちょいあってダルい。「偉そうにする人ほど二流止まり、一流は腰が低い」のところとか。「一流・二流」という価値判断がもうすでになんか偉そうだし時代遅れの感がないか。 最終章はなんか急に飲食店の始め方指南してきて、まさに「おじさんが聞いてないこと勝手にしゃべり始めた」状態だったし、まああんまり思ったような本じゃなかったな。
  • 2026年9月20日
    ユニヴァーサル野球協会
    ユニヴァーサル野球協会
    主人公は空想の野球リーグ運営をひとりでシコシコしてる変なおっさんなんだけど、なんかかっこいいんだよな。どっかで見たことあるよなあと思ったら、ブレイキング・バッドの主人公の感じだなあって。 まあこの小説の主人公ヘンリーは、趣味に没頭するあまり仕事や友人を失ってしまって、最後には正常な自我をも失ってしまうみたいな展開になるので、別に成功してるわけじゃないんだけど、なんかかっこよさがある。 でもそう書いてて思ったけど、ヘンリーが失ったものって本当はくだらないものというか、社会的に見ると「仕事も友人も失った」みたいになるんだけど、描かれている過程を見ると、やりがいを一切感じれないのにいけ好かない上司にこき下ろされながらやる「仕事」と、親切そうに振る舞っているけど実はこっちを下に見てる「友人」を失っただけ。 それでもヘンリー自身もその社会的な立場が悪化していくことに苦悩はしてて、6章の冒頭の「いい齢して子供のおもちゃを弄んでいるなんて人生を間違えてるんじゃないか」という自己嫌悪は、「趣味」を持っている人間として痛切に共感してしまった。 しかしヘンリーはそういう自我さえも失って、最後には自身の産み出した架空の野球リーグ『ユニヴァーサル野球協会』そのものになっちゃう。でもこれはこれで一種のハッピーエンドというか、まあ幸福の形ではあるよなあとはおもった。 社会が要請・奨励する「正しい人間」像が産み出す欲望や虚栄やへりくだり・蔑み・煩わしさから、ある意味で解放されていくヘンリーの姿は一種の解脱のようで、途中の自己嫌悪に共感してしまった身としては、憧れや羨ましさを感じる部分もあった。 ここまで没頭すること自体がある種の才能だという意味では、そんな才能さえない自分の身の救えなさに悲しくもなりつつ、まあしょうがないので「社会」とバランスとりながら生きていくしかないよなあとも思ったり。
  • 2026年9月18日
    若冲、川を下る
    タイトルや売り文句には疑問が残るが、内容としては真心のある散文だった。身も蓋もない言い方すると、方丈記の冒頭「行く川の流れは絶えずして〜」みたいな話。「リバー・ランズ・スルー・イット」。タイトルは『川は下る』とかのほうが内容には即している。 タイトルや帯の「若冲」は完全に売るための仕掛け。たしかに全体の3〜4割ほどは若冲に関する記述だが、この散文の真髄はそこになく、若冲は後景というか土台というかでしかない。 では前景に何が描かれているかというと、まあ多分「人は死ぬんだ」ということ。そしてむしろそれは作中で「事件」としてあつかわれている、トミオカさん、著者の父、秋野さんなどの死で描かれているのではない。 ボート部のOBたち、若き日の著者に若冲を見せてくれた人たち、父の友人など、死が描かれないけれどまあ常識的に考えればもう死んでるだろう人たち、著者に過去を語ってくれた人たちの描かれない死によってこそ描かかれている。 そしてその前景によって、後景の若冲も「歴史」から「過去」に変容する。歴史とは過去が化けてでた姿だったんだと気づくことになる。そして著者も読者もいつか過去になる。 著者の筆致はまったく仰々しさがなく、歴史を過去に置き換えるというこの散文の効果に一役かっている。歴史を人物を風景を、まさに素描のように淡々と、その巧みな粗密で描いていて、真味がある。
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