"黒後家蜘蛛の会4" 2026年9月24日

@sotaono
2026年9月24日
黒後家蜘蛛の会4
黒後家蜘蛛の会4
アイザック・アシモフ,
池央耿
p14 「「おいおい、それはないぞ、トム。べらぼうべろべろベルゼブブだ、それは。ぜっかくきょうは古き佳き時代の……。」」 p42 「They also serve who only stand and wait. 「佇ちて待つのみなる者またよく主に仕う」」 p77 「「蟹は自分の甲羅に似せて穴を掘ると言うが、きみも自分の尺度でしか物を見られない男だね。」」 p98 「「単なる習慣であって、宇宙の法則のように絶対の決まりではないでしょう。」「習慣も、場合によっては絶対です。」」 p105 「「まあ、しかし、教育のある人間にとって、強いられて愚者を演ずるのは耐え難い苦痛ですよ。遅かれ早かれ、博識をひけらかさずにはいられなくなるものです。教養は隠しても溢れ出ますからな。」」 p122 「「でも、わたくしは常々こんなふうに考えておりますの。そもそも生きていくこと自体が人間にとっては一つの賭けで、まったく危険がない状況というのはしょせんかなわぬ夢か、あるいはお伽話の世界なのではないか..。ですから、危険を恐れていては何一つ楽しいことなんてなくなってしまいます。現にわたくし、これまでにずいぶんいろいろなところに参りましたけれど、危ない目には一度だって遭ったことはございません。」」 p197 「「いずれにしたところで、ヴィの意識の中でいかなる変化が起こったか、わたしらにはしょせん知り得ぬことですよ。事実をありのままに受け取って、幸運を感謝すればそれでいいじゃあありませんか。あなたは無事にライオンの牙を逃れたのです。それが何よりですよ。」」 p247 「その後また会う機会があって、やがてわたしたちは逢瀬を重ねる仲になりました。知り合えは知り合うほど、お互いに願ってもない相手だと思えてきました。政治、文学、美術……どんな話題になっても、二人の見方、考え方は基本なところで一致していました。ところが、細かい点になると意見が分かれて、それでますます話が弾むという具合なのです。クレアのいちばん良いところは、何かで対立した場合、自分の意見を理路整然と主張して、わたしの反対意見にはまた、それはそれで冷静、公平に耳を傾けることでした。わたしの意見でクレアが考えを改めることもあれば、彼女の論理でわたしが立場を変えることもありました。もっとも、正直なところ、たいていは互いに譲らず平行線のままでしたがね。例えば、わたしがどんなに言っても、クレアは頑として共和党を支持しませんでした。そうこうするうちに、わたしはクレアに首ったけになってしまいました。いえ、わたしは何も、肉体関係を夢に見て抜けのようになったわけではありません。もちろん、それもありましたよ。でも、それ以上に、わたしは何よりもクレアとは生涯にわたる関係を願っていました。お互いに支えになりながら、それぞれの目的と利益を追求することができる、そんな関係を考えていたのです。」 p315 「「そりゃあそうだ。知性は誇るに値するものだからね。とはいうものの、何か重大な目的のために、必要とあれば、ぼくは一時馬鹿になれますよ。長いこと作り阿呆でいることだってできます。奥さんだって、あなたの目をくらまそうと思ったら、その間だけ愛をかぶることに抵抗はなかったんじゃあないですかねえ。本当に馬鹿な人間でなモい限り、自信とか誇りとかはそんなに融通のきかないものじゃあないですよ。」」 p331 「「ヘンリーです、レヴァンさん。ヘンリーこそ、まさに天才画家ですよ。わたしらは最初の丸を描くだけです。それに、ヘンリーが手を入れて、はじめて一枚の絵ができあがるんです。」」
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