
ななり
@bluebook_mark
2026年9月24日
誰が首
住田祐
読み終わった
討ち取って晒していた首を盗まれるという、戦国の世においては超がつくほどの大失態から始まるので、やろうと思えばいくらでも隠蔽計画の奔走劇に出来たはずのところを首の挿げ替え自体はさらっと完了させ、すり減っていく明智光秀の心理状態や左馬助との主従関係の方をメインにして書き進めたことが、この小説が最後まで緊張感漂うものになった要因だと思います。最後に秀吉へ報いた一矢も鮮やかでした。デビュー作である前作『白鷺立つ』もそうでしたが、時代や場所、人に宿っている狂気(妥当性を持たせた)が作者の執筆の核にあるのではないかと私は感じます。