
浸る
@rattatatatat
2026年9月26日

読了
映画美学校アクターズ・コースで行われた連続講義。具体的な映画に触れながら演出について、演技について語られる。
例えばヒッチコックの名作『サイコ』とそのリメイク版『サイコ』の俳優たちの演技を見比べる箇所。俳優たちが自分をどれだけ外側から見つめながら演技をしているか、どれだけ他者を意識しつつ、他者に反応しつつ演技をしているか、それを意識しているかどうかで観客がその人物をどういう人物として受け止めるかに大きな影響を与えるという。
本では実際の映画の場面の静止画が二つ並んで掲載されていて、それを見れば一目瞭然なのだが、リメイク版の方の女優はただ自分の内面しか見ていない、自分の「気持ち」を表情として外に表すことだけが演技だと思っていると指摘する。
「演じる」ということは、極めて知性が問われる作業だということ。自分の役柄に求められているものを瞬時に把握するための直感する能力が必要だという。映画で重要なのは、こうした直感であって、じゃあこの直感を養うにはどうしたらいいかというと、無意識を可能な限り厚くするとこであるという。