読書日和 "天然日和" 2026年9月26日

読書日和
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@miou-books
2026年9月26日
天然日和
天然日和
石田ゆり子
読み始めてびっくり。この本、2006年刊行?! しかも、2001年頃に連載されていたエッセイをまとめたものなので、書いたときの石田ゆり子さんは30代になったばかりくらい。 20年以上前の文章なのに、驚くほど古さを感じない。エッセイって、時間が経つとその時代の空気を感じることが多いのに、この本は今読んでもすっと入ってくる。 すでに俳優として活躍していた頃なのに、書かれているのは小さな日常のこと。気取らなくて、ちょっと笑えて、時々じんとする。そして、端々から自分の言葉や生き方を大切にしていることが伝わってくる。 特に好きだったのが「悪いことは口にしない」という話。「自分の耳が、その悪口を一番近くで聞いているからだ」 この考え方、好きだなぁ。 今でこそ、悪口やネガティブな言葉が自分自身に与える影響について、脳科学などでも語られるけれど、そんなことを理屈で説明するより前に、言葉を大切にしていたんだなと思う。 「他人への想像力の欠如は、自分への愛情不足から」という視点にも、ちょっとドキッとした。 そして、30代になったばかりの彼女が、すでに「自分の足でしっかり立っていたい」「強くなりたい」と考えていたことにも驚いた。 私が30歳の頃なんて、そんなこと考えていたかなぁ。 人の気持ちをちゃんと想像していたんだろうか。今も微妙だけど。笑 ご家族への愛情もたっぷりで、こんなふうに育った背景には、お母さまの愛情や教育もあったんだろうな、と感じる。 読んでいるうちに、なんだか「素敵な人だなぁ」としみじみ思った。 自分とはずいぶん違うな、と思いかけたところで、 「たぶん人は、いくつになっても学べる。いくつになっても成長できる。」 という言葉に救われた。 そうか。 20年前の30代の彼女が考えていたことを、今の私が今さら受け取っている。 いくつになっても学べるなら、まあ、まだ間に合うか。 自分のことくらい、自分で信じて、大切にしてあげよう。 20年越しに、ちょっと背中を押してもらったような一冊。 大切な人にも教えたくなる本でした。
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