和月 "略歴" 2026年9月26日

和月
和月
@wanotsuki
2026年9月26日
略歴
略歴
石垣りん
スっと懐の奥深くに差し込まれる言葉の芯の強さに心を揺さぶられた。すごくすごく好き。 戦前から戦後まで、14歳から勤め人として働き、沢山の家族や友人を見送ってきた詩人の紡ぐ言葉のひとつひとつが、とても重たく深い。 それでいて、透き通るように瑞々しい眼差しと表現が作品に溢れている。何度も繰り返し読み直したくなる詩ばかりで、生きる苦しみと生き抜く力強さが真摯に描かれている。 人が生きていく中でついた傷や汚れを、そのままの形で、書ききっている。絶望を誠実に描きながらも、どこか闘志のような心が節々に感じられて、本当に素晴らしい。 石垣りんさんという詩人に出会えた人生になり、心底嬉しい。 特に好きだな……としみじみと感じたのは、朝のパン、洗たく物、鬼籍、新年の食卓、夏の本、木、水、夕鶴、女。 選びきれない程どの詩も良かった。 とびきり美しい世界でも、悲壮に満ちた世界でもなく、私が生きている世界の地続きに著者は生きていたのだと感じる。 お守りにしたい詩集だった。
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