じょるじゅ。 "ふだんづかいの生命倫理学" 2026年9月26日

ふだんづかいの生命倫理学
平尾先生の本は『ふだんづかいの倫理学』と『日本語からの哲学』を拝読しております。特に『ふだんづかいの倫理学』は、平尾先生もご自身で書かれておりましたが、本当に各家庭に一冊あってほしいと私も強く感じたご著書です。『ふだんづかいの倫理学』は、倫理学全般について書かれておりましたが、こちらは「生命倫理学」に特化した本になります。 インフォームド・コンセント、安楽死、脳死、臓器移植、生殖技術、遺伝子技術、優生思想の問題について、それぞれ「そもそも何が目的なのか」「関係するのは誰なのか」「具体的に何が問題なのか」を、まるで目の前で授業を受けているかのような語り口で説明してくださっています。 拝読してまず思ったのは、それぞれの用語についてちゃんと勉強する機会が少ないため、人それぞれ認識がズレたまま話してしまっていることが多いかもしれない…と思いました。そして議論の論点もズレていき……となってしまうのでしょう。 平尾先生も授業されていると、生死にかかわる安楽死や脳死などへの関心の方が高いそうですが、個人的には生殖技術や遺伝子技術、優生思想の問題のほうが根深いと感じていました。「なんか、生命の誕生に関する問題の方が難しい気がする」という曖昧なものだったのですが、その理由も先生が解説してくださっており、非常に目からウロコでした。 平尾先生もおっしゃっていましたが、まずはそれぞれの問題について、自分でじっくり考えるということが大事なんですよね。自分の考えには、自分でも無意識のうちに何かの偏りがあり、その偏りに引っ張られてしまっているかもしれない。だからこそ、自分の考えに何か偏見が混ざっていないかを考えていかないと、と思いました。
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