
加非
@chioneko
2025年4月9日

連続殺人鬼カエル男
中山七里
読み終わった
偶然にも刑法39条に関わる書籍を連続で読んでしまった。
ミステリーというよりは、サイコサスペンス?という印象。犯人当てというよりは、怪事件による狂気の伝播とそれに立ち向かう刑事の葛藤という印象。
とはいえ、読み応えがある1冊!
とにかく描写の巧みさが印象的だった。カエル男の恐怖にあてられた群衆が徐々に狂気めいていく様や、ベッドタウン特有の夜の薄暗さと寂しさの表現が特に美しかった。自分では文章化も言語化もした事がないのに、違和感無く入ってくる説得力が凄い。
三部作だそうで、まだまだ続くみたい。
二作目のあらすじを読んで、笑ったのは自分だけではないはず。