
イシイルカ
@ishiiruka0421
2026年9月27日

読み終わった
ブラックペアンシリーズ三部作のいわば前日譚。
あの渡海先生若き日の物語。
相変わらず手術室の器械出しの看護婦(今でいうところの看護師)、とか 手洗いとか前立ちという医者作家ならではの専門的な描写の臨場感にいつもながらワクワクする。
「わたしのメスではなく、ハーケンになってもらいたい。」
タイトルのハーケンとは、「術野に覆い被さり邪魔をする肝臓や小腸をよけて、術野を広く維持するためのヘラのような道具」(作中より)
佐伯先生と、渡海を結ぶ絆。
まだ若い渡海先生は、あどけなさというか、若々しさというか、その後の彼を思わせるような捻くれた斜に構える様子はまったくないただただ素直でちょっと生意気な青年。
渡海先生、高階先生、天城先生の邂逅。
そしてあのブラックペアンを巡る禍根へと。
あの生意気ではあるものの純真だった渡海先生が
「オペ室の悪魔」となっていく様を。
2025/08/14
