
ノエラプトル
@Di_Noel02
2024年9月21日

なんみんってよばないで。
ケイト・ミルナー,
小寺敦子
読み終わった
「難民」と一括りに呼ばれる人たちにも、ひとりひとり、それぞれまったく違う人生がある。
けれど多くの人はきっと、自ら進んで故郷を出たかったわけではないだろうし、着のみ着のまま逃げ出してきた方などは、あまりにも突然のことに頭が追いつかないだろうなと思う。
もちろん故郷を去らずに済むのが一番だろう。でも一時的にしろ長期間にしろ、戻れなくなってしまったのなら、少しでも安心して過ごせる場所を見つけられることが大切。
そのためには、難民を受け入れる側の国や地域の態度が肝心だと思う。
故郷を追い出され、心が打ちのめされている人に、「外国人は出て行け」とか「〇〇人は犯罪を犯す」などという言葉をかけたら、その人々はどんな気持ちになるだろうか。難民受け入れ率の低さや、入管法改悪の問題を見ていると、日本なんか特にそう言っているに等しいと思ってしまう。
「難民」や「外国人」である前に、その人もまたひとりの「人間」なのだということを、忘れないでいたい。