si
@si
2026年9月27日

読み終わった
「本書は李光洙の生涯をたどるものである。同時に彼の人生から垣間見える過去の日本を見つめるものでもある。」(p. iv)
「韓国併合前後に明治学院、早大で学び」(帯より)、「韓国の夏目漱石」(同)とも言われる作家、李光洙の評伝
日本統治時代とその前後の朝鮮については(日本で教育を受けた者としては)比較的に勉強してきているつもりだったけれど、日本で学んでいると、やはり知らず知らず日本側の視点に寄ってしまうのだなと思わされた
この本を通して李光洙の視点で、つまりこの時代に生まれたひとりの朝鮮青年の視点で、ひとつひとつの出来事を経験し、考え、乗り越え、巻き込まれていくことで、初めて見る世界があった
民族のために自分がどうすべきか、考えて考えて一日一日、暮らしていたんだろうなあと
でも大きな視点で見たときに、その人生はまるごと「対日協力(=韓国における「親日」)」、つまり悪、として断罪されてしまうんだなあと
考えた末の行動も裏目に出ることがあるの、わかる
でも1人の人間として、相手をばっさり断罪せざるを得ない気持ち、わたしにもある(相手がどう考えていたか、全てを知ることなんてできやしないのに)
歴史ってひとつの流れとして見られちゃいがちだけど、本当に、本当にそれはひとりひとりの日々の生の束でしかなくて、毎日生きている自分の日常も何ら変わりがないものなのだと感じる
自分、ちゃんと生きれているだろうか

