
itshin
@it_shine
2026年9月28日

太陽諸島
多和田葉子
読み終わった
はー、面白かった。言語、異文化、国々。様々な価値観。そういうものを小説をもってして味わうことができるのだから、小説を読むことはやめられない。楽しい。
旅の小説であり、この小説自体が翻訳書の様相を呈している。いや、日本語で書かれた本なのだけれど、様々な言葉や、人工言語も出てきたり、翻訳なのである。その楽しさ。出てきた言葉は翻訳されているが、その言語なのである。それが不思議だった。感じるのだ、その言語を。
旅である。それも、行く当てもない旅である。終着点は存在しているのかもわからない。行く方法がありそうではあることは示唆されるが、そんなことは問題ではない。
それだけではない。時空も歪んでいる。太古の人から、神話の人、絵の登場人物、映画の登場人物、小説の登場人物、らしき人々。ここは一体いつなのか。それはわからない。わからなくていい。それでも、安心してこの船に乗って行ける。任せられる。
そういう強さ。小説の強さ。語りの強さ。絶対に大丈夫と思える。
あー、楽しかった。









