
socotsu
@shelf_soya
2026年9月28日

人形愛
高橋たか子
読み終わった
だいぶ前に『誘惑者』を読んで以来の高橋たか子だったけど、やはりとても好きな世界。目が自分の内側を向いている感じの作家を読むと、そうそうこれよ、自分の厭世的な部分を思い出す。どの話もそれぞれに好きな部分があるが「結晶体」はやはり澁澤・矢川・高橋たか子の関係をベースにした作品なのだろうか、収録作品として最後に読んだというだけではない読後感。妻が男の元を去り、自分が「愛人」ではなくなったことで崩れた均衡について、元妻に電話をし、あなたがいた時の方が良かったと伝える。男の女への目線を受け止めたりずらしたり、逆に眼差し返したりしているその塩梅がたまらない。 1人の男を挟んでばちばちしている2人の女という構図みたいな単純な話ではない。

