パン·オ·ショコラ "モノクロの夏に帰る" 2026年9月29日

モノクロの夏に帰る
戦時中のモノクロ写真をカラー化した『時をかける色彩』という写真集が刊行され、それを軸に短編集が四編。実際にあったら、見てみたい写真集だ。 あと十数年もすれば、当時の戦中を知る人はこの世からいなくなる。過去ではなく、歴史となって埋もれてしまう。その前に何かしなくちゃ。行動を起こさなくてもいい。意識するだけで、世界は違って見えると思う。そう気付かせてくれた小説。戦後80年のいま、本書を読めて良かった。 『世界はずっとカラーだった。写真に収まる瞬間に色が抜け落ちてモノクロになっただけ。なのに最初から色のない世界だったかのように感じてしまうのは、きっと、傲慢だ。 第一話   "君がホロコーストを知った日へ”より』
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