

パン·オ·ショコラ
@mw1122
コツコツと本を読むのも、Audibleで聴くのも好き
note始めました🫧
"きつねみほ"🦊
- 2026年8月26日
ブーズたち鳥たちわたしたち江國香織借りてきた読み終わった江國香織は二冊目。なので、本書が"らしい"かどうかは分からない。でも、新しいなと思った。読みやすく、物語に引き込まれるのだ。 とても不思議な読み心地だ。日本古来の生き物が出てくるし、鳥たちに好かれる女性、わたしたちと呼ばれるもの。そんな現実離れした物語が、軽やかな文章で綴られている。本書を読んでいると、目に見えるものだけがすべてではない気がしてくる。私たちは、わたしたちに絶えず見守られている。 『まるくひらけた空間は静かで、空気が水かゼリーみたいに見えるのに、風が吹くと地面の砂がさらさらと動くので、あたりまえだけれど水でもゼリーでもないことがわかった。 "鳥たち"より』 - 2026年8月25日
なんとか生きてますッ大宮エリー読み終わった買った再読何をしている人なのかいまいちつかめない大宮エリーのエッセイ。大宮エリーの日常は、摩訶不思議だ。何かで読んだのだが、本人は至って真面目に過ごしているのに何やらおかしい…というのが本人の言い分らしい。 たくさんあるエッセイのなかでも、今回は"アイスランドのタクシー"、"マーキングおかん"、"本になるんだよ!"あたりが好きだなぁ。フフッと笑ってしまう。 ご本人はすでに病気で亡くなっている。講演会や展覧会などにも足を運んだし、エッセイを読むと元気がもらえる。大宮エリーは、いつまでも私の心の中にいるのだ。 - 2026年8月16日
雨上がりのビーフシチュー(新潮文庫)古矢永塔子借りてきた読み終わった美味しいお料理が出てくるほっこり系の小説かと思いきや、読んでいて胸がきゅうとなる物語だ。男性限定のお料理教室講師の小鳥遊りらに、様々な問題を抱える男たち。連作短編集だが、ひとつひとつの物語が主役級。 なかでも、第二話の"感動する銀シャリ"の頑固な爺さんが土鍋で炊いたご飯に感動するシーンは、美味しいご飯は人を幸せにするよなぁとしみじみ思ってしまう。 『いい大人になった私たちは、どんなに望んでも叶わない願いがあることを知っている。 ~エピローグより』 - 2026年8月15日
- 2026年8月12日
ランチのアッコちゃん柚木麻子audible読み終わった以前より気になっていた本書をaudibleで。 出てくる料理やお弁当が美味しそうで、軽やかな語りに背中を押してもらえる。日常に小さな楽しみを持つことが、日々の暮らしに彩りをもたらしてくれるんだなと思う。 あぁ、ポトフ食べたい…! - 2026年8月8日
もうしばらくは早歩きくどうれいん借りてきた読み終わった「移動」をテーマに、「小説新潮」にて初出されたエッセイ集。 ところどころくどうれいんが発するオノマトペに笑いながら、やっぱり好きだなと思う。いつか、私は私のために書いていると何かで見かけたのだが、その潔さが文体に表れていてとても好感が持てる。私も思ってた!という話がたまにあってうれしい。 友人が登場する話が好きで、"ピラルクと改札"や"流星群とドライヤー"が好き。 装丁のサボテン🌵も可愛い。読んで、分かる…!となった。 - 2026年8月6日
溶けていく氷にとってぼくらは永遠最果タヒ借りてきた読み終わった著者の詩を初めて読んだ。文芸誌からネット、書き下ろしまで、様々な媒体で初出された詩が収録されている。さすがなのは、良い意味で一貫性があるところで、ひとつがぜんぶ、ぜんぶはひとつ、みたいな。 赤、花、星とか抽象的なものが詩の中でまどろんでいて、読んでいて気持ちがいい。人への想いの言語化をこのように紡ぐことが出来るなんて羨ましい。いつか自分は、永遠をみることが出来るだろうか。 好きな詩はたくさんあるけれど、あえてなら、『真夜中の詩』、『赤い点滅』かな。何よりもあとがきに頷いた。 - 2026年8月4日
- 2026年7月30日
魔眼の匣の殺人今村昌弘借りてきた読み終わったシリーズ第二弾。"屍人荘の殺人"を読んだ時の衝撃そのままに借りて読み進めた。 ミステリで言うところのクローズドサークルが本作でも採用されていて、本来ならオカルトめいたものとされる「予知、予言」が本作では確固たるものとして捉えられている。謎解きにも重要なキーワードとして出てくるこの「予知、予言」がこんな結末を生むだなんて…!本作も夢中になって読めた。 人が何を信じて行動するか、人の深層心理を巧みに利用した本作は、新たなミステリのひとつと言っていいだろう。 - 2026年7月28日
あの人と、あのとき、食べた。椹野道流借りてきた読み終わった懐かしい。何だろう、この感覚は。境遇も、育った環境も何もかも違うのに懐かしさを覚える。本書を通して、私の幼少期から現在までの記憶が頭をよぎる。 決してきれいなだけではないことも包み隠さず綴ってくれていて、これからも生きていく私のエネルギーになってくれた。誰でも年を取る。当たり前の生活が、当たり前にいると思っていた人々が去っていく。タイトルどおり、あの人とあのとき食べたものを時に懐かしく思い出しながら生きていく。いま、本書を読めて良かった。 『想いの強さが、真贋や価値の判断基準でもない。 たとえ他人と比べて弱々しく脆い「好き」でも、当人にとって、その感情は尊く大切なものなのです。 "お子様ランチよ、永遠なれ"より』 - 2026年7月17日
此の世の果ての殺人荒木あかね借りてきた読み終わった満場一致で決まったという第68回江戸川乱歩賞受賞作。 序盤で、主人公の小春が何やら絡んでいそうだなと思ったが、終盤に来て一気に謎解きが進む。それにしても、小惑星が衝突し地球が滅亡するいま、何故人を殺すのか、何故犯人を捜すのか、この小説を読んでしても理解が追いつかなかったが、それもまた物語なのだと思った。 章を追うごとにパーティーが増えていくのは心強いと思ったが、謎も増えていって、ラストはどうなるんだろうと疑心暗鬼に。タイトルの"此の世の果ての殺人"という名にふさわしい最期だった。 - 2026年7月13日
一次元の挿し木松下龍之介audible読み終わった設定が面白いと言われているが、古人の人骨のDNAが妹のものと一致するところが学生時代に読んでいた漫画に似ている。宗教の話が出てくるところも。 似ていると言っても全く同じではないので、作品は楽しめた。audibleで聞いたが、文章で読んでも読みやすく楽しめたと思う。タイトルの意味するところも終わりまで聞いてようやく理解した。「ちゃぽん」という音が効果的に使われていて、その場面はどきどきしながら聞いた。 今月からドラマが始まっている。途中からだけど見てみようかな。 - 2026年7月11日
風待荘へようこそ近藤史恵借りてきた読み終わった夫からの急な離婚の宣告を受けた眞夏。ひょんなことから京都のゲストハウスで働くこととなり、そこでの生活が綴られている。 オーナーの芹さん、舞台俳優の波由にアイスランド出身のふうちゃんたち。ゲストハウスやシェアハウスの人々との交流。パンデミックを経て観光客が戻ってきた京都を舞台に物語は進む。登場人物たちの細やかな心理描写に私の心は右往左往する。後半の危機を乗り越えていく様に安心感。美味しそうな料理にもわくわくした。 注:10年ほど前に観光で訪れたアイスランドが作中に出てきて懐かしくなった。ふうちゃんはそこで生まれ育ったんだなと感慨深かった。 - 2026年7月10日
短篇七芒星舞城王太郎読み終わった買った#私の講談社文庫の朝井リョウセレクト。 以前より気になっていた著者の短篇集。いやはやすごい。グングン読まされる物語の流れやキャラクターも個性的だし、友人知人に面白いよとおすすめ出来る作品。しかし、個人的には好みではないかな。 好みでなくとも面白い。七篇のうちでは、"春嵐"が良かったな。 - 2026年7月7日
- 2026年7月6日
羊と鋼の森宮下奈都借りてきた読み終わった実写版を観て、とても良かったので原作を読みたいと思っていた。タイトルは原作を読み、なるほどと腑に落ちた。装丁も、ピアノを模しているのだろうか。 調律師という職業は知っていた。しかし、どのように調律するのかは全く知る由もなかった。本書を読んで、綿密でいて、根気の要るものなのだと分かった。音を整える。そこに何か命が宿るような気がした。 主人公の外村が、先輩たちと調律に出かける場面が特に好きだ。調律は、その人そのものを表しているようだ。"明るい"音が、様々な顔を持つように。それから、双子が弾くピアノを聞いてみたい。 『才能っていうのはさ、ものすごく好きだっていう気持ちなんじゃないか。どんなことがあっても、そこから離れられない執念とか、闘志とか、そういうものと似てる何か。俺はそう思うことにしてるよ。』 - 2026年7月2日
ようやくカレッジに行きまして光浦靖子audible読み終わった前作に引き続き、Audibleで。光浦さんの朗読はやっぱり面白い…! タイトルにある通り、カレッジでの日々が綴られている。コミュニケーションツールである英語が苦手な光浦さんの奮闘が文章からみて取れる。それにしても、いろんなシェフがいるものだ。人なので相性がある。そして、キッチンは戦場なのだ。その戦場で生き抜いた光浦さんは、これからもカナダでたくましく生きていくのだろう。 - 2026年6月29日
それでも旅に出るカフェ近藤史恵借りてきた読み終わった新型コロナウイルスの影がちらつきながらも、それでも日常は続いていく。人と人の繋がりが希薄になりつつある世界で、カフェ·ルーズはひっそりと開かれている。また、カフェに集う客たちも皆やるせない想いを秘めている。 一瞬にして世界が様変わりしてしまったパンデミック。今日を生きるのにも不確かで、不安で、皆やり場のない想いを抱えて生きていた。そんな日常を切り取ったようなこの物語を読むと時に切なく、時には背中を押してくれる。 『最初はイメージだけでも全然かまわないと思うし、夢は少しずつ、現実と相談して軌道修正していけばいいんです。 "彼女のためのフランセジーニャ"より』 - 2026年6月28日
空をこえて七星のかなた加納朋子読み終わった買った宇宙、星をめぐる7つの連作短編集。 ひとつひとつの物語は一人称で進み、作風も様々。ひとつの物語として完成しているが、7作目で、パズルのピースのように繋がっていく様がとても心地よい。個人的に宇宙なるものが好きなので、そこも読むきっかけとなったポイント。 どの作品も胸をつくものがあるのだが、"弧舟よ星の海を征け"は読み終わったら、心がじんわりした。 『…昼間だって、見えないけれど星はそこにちゃんとあります。大丈夫、消えたりしません。思い出せなくたって、待っていてくれます。どうしても覚えていない、思い出せないのなら、これから築けばいいですよ。真っ白なところから始めればいいんです。 "弧舟よ星の海を征け"より』 - 2026年6月25日
あのころの僕は小池水音借りてきた読み終わった"あのころの僕"の目線で進んでいく物語。母親を失くした子どもの物語だが、幼い子どもの豊かさが感じられ、文章も美しく読みやすい。"僕"の通う幼稚園に転入生としてやって来た"さりかちゃん"との日々は、かけがえのないものだったろう。ゲームが出てくる場面は『トゥモロー·アンド·トゥモロー·アンド·トゥモロー』を思い出し、切なくなった。 父との旅行での話は、言葉にできない何か大切なものが詰まっている気がして好きだ。あと、ゾウのおばあちゃんも好き。 『世界にかけられたリボンが解かれ、包装紙がはがされて、そうして蓋が開くのを箱のなかからみつめるようなこの景色を、僕は知っていた。』
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