
トロ
@tontrochan
2026年9月29日
レモンと殺人鬼
くわがきあゆ
読み終わった
面白かったです。いやー、そう来たか、と。
タイトルの「レモンと殺人鬼」ってそういう意味かと分かった(腑に落ちた)瞬間は唸っていました。
ミステリー小説で出てくる人間は全て容疑者と言いますが、一見強面で暴力性を隠そうともしない人間が何年も前の恩義に忠を尽くしていたり、優しくて邪気とは無縁の人間にも、恐ろしい本性が開花するのだと驚かされました。
中盤、主人公の被害者だから何をされても仕方がないという思想の短絡さが受け入れられなかったんですが、生い立ちや境遇を短絡と言うよりは当然の帰結なのかな、悲しいな、と思うことが出来ました。
それも最後の伏線に繋げるためのいい転換材料になりましたし、思いもよらない場所への着地という意味では大成功している一冊だと思いました。
くわがき先生の別の本も読んでみたいです。


