
ばるーん
@ballo____on
2026年9月30日

本当にあった話(の話)
鴻池留衣
読んでる
ただのフィクション内フィクションではない。フィクションを裏切り、フィクションに裏切られる。
劇中なら何をしても手出しできない的な、高校生の文化祭フィクションにでもありそうな主(脚本・演出)客(演者)(鑑賞者)転倒は、言語活動それ自体のフィクション性を全面に押し出しす鴻池作品においては、舞台の外、あらゆる現実にまで及ぶ。世界、現実、生、対話は各々のフィクションを持ち寄って、それらを足したり引いたりしているにすぎない。そんな現実というフィクション内で実際に起きた「配偶者入れ替え連続殺人事件」をフィクション化する際の解釈(フィクション)論争劇。
筋がないとか、何も起きないとかを特徴とされがちな純文学(って何だよ)において、稀な「起きていることも面白い」作家だと思う。