
読書日和
@miou-books
2026年9月30日
テミスの不確かな法廷
直島翔
読み終わった
今年ドラマになっていたんだ!と、今更帯から知る。
任官七年目の裁判官・安堂清春が主人公。ASD/ADHDの特性がある彼が、Y地裁で起きる3つの事件に向き合っていく。
ミステリの要素も強く、事件の展開も面白いのだけど、印象に残ったのは主人公の特性がとても細やかに描かれていたこと。
SNSなどで目にする「発達障害の特性」の説明よりも、こうして一人の人間の行動や考え方を通して描かれると、すっと頭に入ってくる。程度の違いはあっても、誰しも得意不得意や、ちょっと人とは違うところがある。
「特性」と名前をつけた途端に、分かったような気になってしまうこともあるのかもしれない。ストーリーを楽しみながら、社会全体の見方や、人の違いのとらえ方についても、新しい視点をもらえた一冊。
