りなっこ "エリザベス・ボウエン 作家の..." 2026年9月30日

りなっこ
りなっこ
@rinakko
2026年9月30日
エリザベス・ボウエン 作家の生涯
エリザベス・ボウエン 作家の生涯
パトリシア・ロレンス,
太田良子
ボウエンの描く少女たちに魅かれ続けている。そのイノセンスと孤独、気難しさ、大人へ向ける辛辣な眼差し、とりわけポーシャやヘンリエッタの寄る辺なさは胸を衝く。 どの作品も如何せん訳文が読みにくいが、ボウエンの文体は、本来の語順を無視したり、散文と詩の境界上にある“新たな急変とリズム”を溶け込ませた晦渋で特異なものだった。アングロ・アイリッシュ(ジェントリー階級)の分裂したアイデンティティ、二度にわたる戦争、書くことと父方の狂気の結びつき、数多い恋人たち(熱烈な友情や崇拝者を含むと大変w)、母親による子への裏切りと放棄…などなど、絡み合って作品に影響した事柄がよくわかる内容だった。 ヴァージニア・ウルフとの交際の件では、仲が良かったのか悪かったのか(お互いに悪口を書いたりもしている)よくわからないところが好き。
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