
しみ
@shimi-43
2026年10月2日
正欲
朝井リョウ
読み終わった
自分のことを正しいと信じて疑わないやつらに対してなんだこいつと思った経験がよくあるので「私に寄り添ってくれる小説?🎶」と冒頭を読んで油断していたらいつのまにか首に包丁を突き立てられていた。
自分を正しいと思う人を糾弾する私自身も己の正しさを疑っていないことがベースにあるわけで、ということは自分の正しさだって誰かの批判の対象になり得るってことで、えーっと、すなわち正しさってなんですか……?
正しさなんて一個人の裁量でしかない、なぜなら自分の想像を遥かに超える有象無象が世界には存在してるんだから、なのに全部解ってますみたいな顔すんなよってこと?教えて朝井リョウ!!!
結局は誰しもが大多数側に縋らないとやっていけないほど不安で、人間って傲慢でキモくて、色々諦めなければやっていけないようなクソな世の中で。でもそんな中でも、ちっぽけな人と人の繋がりで救われることもあるんだ、その救いがどうしようもなく光なんだと思わせてくれた小説だった。
そしてシンプルに構成もうまくてとても面白かった。
明日からネットニュースを見る目が、少し変わるかもしれない。


