
ろし@読むの遅い
@Rossi_zerofield
2026年10月2日

かつて読んだ
ワタシは古い本も好きです。たぶん60年代の後半ぐらいに書かれた本。
都心で起きたバラバラ殺人事件(という言い方も古い?)を追う新聞記者たちがスクープを競う様が描かれた物語。
…というのはいったん置いといて。
まず、ワタシは当時の新聞が発行される仕組みについての解説部分に感動しました。
同じ東京都内であっても、都心の新聞社(の印刷所)から発行された新聞が購読者へ届くまでは、輸送にかかる時間の差異からその距離によってタイムラグが生じます。だから最も読まれる朝刊に間に合わせるためには(多摩地方など)遠くへ配る新聞はなるべく早めに刷らなければなりません。でも最新のニュースソースはそうしているうちにもどんどん入ってきます。なので、事件の真相に最も近い朝刊は、幾度も版を重ねた「最終都心版」になるそうです。
執拗な〝取材〟によって真相に最接近した主人公の記者は、ライバル記者たちを凌ぐために分秒迫る深夜の入稿リミットにすべてを賭けます。(たぶん当時の感覚で)オトナの物語としての落ち着いた文脈は(たぶん現在の感覚で)だいぶ盛り上がりに欠けますが、この展開はかなり熱く、「この時代のジャーナリストってカッコええな」とワタシは感じされました。
とりあえず「過激なキーワードを秒速で混ぜ込んどきゃPV稼げるやん」と思ってるネット記者さんがもし実在するならば「お前ら実際コスパもタイパもよくないよ」と言いたくなる作品でした。
