
ななこ
@naco__1234
2026年9月30日
きょうの日はさようなら 完全版
一穂ミチ
読み終わった
感想をまとめるのに時間がかかってしまいましたが、水曜日時間がとれたので一気読みしました!
すごく良かったです……!!
一穂ミチさんは『光のとこにいてね』『パラソルでパラシュート』がとても好きだったのですが、そこに並ぶ大好きなお話でした。
現実には起こりえないような設定のお話なのですが、登場人物のやり取りや感情の動きの描写がとても自然で説得力があり、気付けばお話の世界の中に入り込んでいました。
友情、恋、家族愛、様々な形の絆の形が描かれていて、とても良かったです。
私は特に今日子と明日子の友情が好きでした。90年代の女子高生と現代の女子高生が友達になったら、本当にこんな感じなんだろうなと思って、楽しかったり苦しかったりして、すごく良かったです。
最近個人的に実感していたことでもあるのですが、新聞に載るような事件に巻き込まれてしまう人にも、その瞬間までは普通の生活があるんですよね。
普通の人が普通に生き、そこには楽しみや悩みもある。そういう所もすごく巧みに描かれているお話だと思いました。
お話の結末、結びの文章もたまりません。
もしかしたらもう会えないかもしれないお別れを、前向きな文章で描いていて、一穂ミチさんの表現に惚れ惚れとします。
その後の短編で、沖津くんがしっかり今日子との別れを悲しんでくれていたことにも、心が救われる思いでした。
『あの子を嫌いだったころ』で、今日子と仲良しだった友達ではなく、今日子のことを嫌いだったという同級生の話が描かれているというのもすごく良かったです。
全てを読み終えて『きょうの日はさようなら』というタイトルにまたじーんと胸がいっぱいになる、とても素敵な一冊でした。





