ついる "麦ふみクーツェ" 2026年10月3日

ついる
ついる
@twillgreen
2026年10月3日
麦ふみクーツェ
麦ふみクーツェ
いしいしんじ
2026/10/03 20:13読了。中学3年の教科書に載っていたエッセイの著者の作品を見つけ、読んでみたくなり手に取る。海辺の街で父と祖父の3人暮らしをしている「ぼく」が音楽家を目指す人生の中で訪れる悲喜交々な出来事と、その中で懸命に生きている「ぼく」の姿が描かれた一作。随所に点々と挟まれるスクラップブックの記事や、一見すると関係のなさそうな話が、章を進むごとにつながり、線となり、再び「ぼく」につながっていく。知らないはずなのに、なぜかどこかで見聞きしたような場所を想起させる描写や、読み進めるほどにつながりゆく事柄に、舌を巻いた。この本を読み終えた時、私たちの人生にも様々な出来事があるが、そのどれもがどこかでつながってゆくのかもしれない、そう思ったら、まだ見ぬつながりに思いを馳せながら生きていくのも悪くないと思えてくる。
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