
滋味
@jimicked
2026年10月4日
コンビニ兄弟5
町田そのこ
読み終わった
『コンビニ兄弟』もついに最終巻です。
1巻を読んだとき、このシリーズは「コンビニを舞台にした物語」というより、それぞれの人生を送る人たちの傍らに、いつもテンダネス門司港こがね村店がある物語なのだと感じました。
巻を重ねるにつれて、以前登場した人物のその後が描かれたり、思わぬところで人と人がつながったりして、気がつけばテンダネスだけでなく、この街そのものに知り合いが増えていくような感覚がありました。
楽しい話もあれば、心が温かくなる話もあり、家族や人間関係について考えさせられる話もあります。最終巻でも、人が誰かを大切に思うことや、失ったものを抱えながら生きていくことが描かれ、シリーズを通して町田そのこさんの物語の振り幅の広さを感じました。
1巻を読み終えたとき、「続きは気になるけれど、好きなときに読めばいい。まさにコンビニのようなシリーズ」と書きました。
ところが2巻、3巻、4巻と立て続けに通い、結局そのまま最後まで読んでしまいました。
最終巻を読み終えた寂しさはありますが、テンダネスはこれからもあの場所にあり、個性的で頼りになる人たちが、それぞれの日常を送っているような気がします。
いつでも立ち寄れると思っていたコンビニに、もう立ち寄れない。
そう思うと、少し寂しいものです。