
はぴ
@happy-reads
2026年10月4日

記憶とツリーハウス
三浦裕子,
何致和
読み終わった
「したいかしたくないかの問題じゃない。生きている限り、君は周りの人に対して情報を発射している。ただ、君の周りの人々がそれを受け取るかどうか、あるいはどう受け取るかは、その人たちが自分で決めることだ」
「なんだか人類の生命は、太陽とよく似ていますね」僕は言った。
「誕生の瞬間から光と熱を発し続け、死ぬ瞬間までやめない」
「良いことを言ったな。我々は一人一人が小さな太陽だ」安教授は続けた。
💬
彼らはもうこの世から去っていたが、僕はしょっちゅう、生前の彼らの様子を思い出していた。
それはずいぶんおかしなことだ。彼らが生きてきた時には、僕は彼らのことをあまり気に留めず、まるで彼らが存在していないかのようにふるまうこともできた。
彼らが死んでしまった今、僕は却って、しばしば理由もなく彼らのことを思い出している。彼らが僕の思考に居座る時間は、彼らが生きていた時よりも多いくらいだ。
💬
情報を専門にする恩師が、情報を保持できなかったり記憶を混乱させていくのを見る主人公。切ない。
自殺した幼馴染との記憶は、どうすれば解ける暗号なんだろう。切ない。


