
めい
@meiji_chan
2026年10月5日

変な絵
雨穴
読み終わった
小3の娘の熱烈なすすめにより、通勤電車で一気読み。
これは確かに、小学生にはおもしろすぎる………「あの頃」の『パスワードシリーズ』や『デルトラクエスト』のような、本好きの子供を狂わせる匂いがする。ヒントがあちこちに散りばめられ、謎解きを誘い、真相を匂わせつつも子供にはギリギリわからないところでかわし、でも大きすぎる裏切りはなく、期待通りに着地する。
正直「ミステリが好きな大人」からすると、トリックまではわからなくても、真犯人はわりとすぐわかってしまう優しめのつくり。職業のリアリティのなさとか、若干無理めの「驚きのためのつなぎ」を感じてはしまうものの、章ごとに扱われる不可解な絵が1つの事件に収束していく流れは鮮やかで、よく考えたな…と素直に感心してしまう。
世界中のほぼ全ての親は多分、我が子を守るために絶対に必要なら、人間の一人や二人殺せる。それにしても、殺しは最後の手段すぎるだろ……と思うけど。でもそうか、「この子には親が自分しかいない」「離婚できない絶対的な事情がある」なら、追い詰められた親は「殺すか…」となるかもしれない。
その「殺すか…」に人格的な裏付けがあり、そこが冒頭で補強されているのも、若干の無理はあるけれど綺麗な構成だと思った。流石ダガー賞候補!
エグめの殺人事件が起きるがグロい描写はそこまで多くなく(普通に不同意性交について言及されていたのでおや…と思ったけど)、おそらく今まで接したことのない強目の刺激だったはず。読破した娘がドーパミンドバドバの爛々とした目をして熱く語り、「うちに私でも読めるミステリーないの!?」と聞いてきたので(ない)、ほくそ笑みながら「ようこそ…」と言ってしまった。「もう少しお姉さんになったら、ママの本棚にある『十角館の殺人』を読みなさい。その前に外国のミステリも読んでおくといいかもね!ホホホ!」と高笑いした。キモ親
元々本は好きな子だけれど、「お願いだから読んでほしい、ガチで読んでほしい、この本について誰かと語り合いたいの!!」と叫ばれたので、相当すごい読書体験ができたのだろう。
かまみくの最新作でこの本の2章を読んでから「全部読んでみたい」と言い出して買い与えたので、みくのしんさんのおかげで娘が結果的に今東野圭吾(子供向けシリーズがある!)を読んでいることになる。
みくのしんさん、かまどさん、雨穴さん、そしてオモコロ出版、ありがとう!