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めい
めい
@meiji_chan
嫌な読後感が好きです。ミステリ、食べ物。
  • 2025年11月20日
    刺青 痴人の愛 麒麟 春琴抄
  • 2025年11月17日
    君のクイズ
    数ヶ月ぶりくらいに「すごいものを読んだ」気持ちになれた。小川哲さんは『君が手にするはずだった黄金について』以来でした。 クイズの問題を起点に回想と現実を行き来する描写が巧みで、その場の空気感や声色まで浮かぶ。擬音や色、明るさを表す言葉はほとんど使わずに感覚が伝わってくる文章はとても好き。 平易でとにかく読みやすいからこそ主人公の三島くんに共感しながら謎に集中できる。殺人事件が起きるタイプのミステリのような「who」ではなく「why」「how」を追っていく構造なのもいい。種明かしはシンプルで、解決した時の「いや、だからなんでそんなことしたんだよ…」「そのトリックは無理あるでしょ」みたいな消化不良もない。 正解は最初からそこにあって、たどり着くことかできたところでそれは「君のクイズ」であって「僕のクイズ」ではない。とにかく無駄がなくて美しかった。
  • 2025年11月13日
    〆切本
    〆切本
  • 2025年11月6日
    君のクイズ
  • 2025年11月6日
    一次元の挿し木
    一次元の挿し木
    ミステリはとにかく驚かされたいし騙されたい。ずっと話題で、ずっと高評価で、ずっと面白そうで、ずっと気になっていた作品にしては………。 タイトルと表紙が「大ヒント」すぎて、数ページ進んだ時点で色々わかってしまって、その後はずっと回収。 ロマンティックなモチーフやなんだか芝居がかった言い回し、「それ必要?」と思うような容姿の良さを褒める描写や性と色香を匂わせる場面に、ラノベとまではいかないけれど、著者の「癖」を感じてしまった。新海誠作品の主人公が突然ヒロインを呼び捨てにした時の興醒め感に近い(それでもこの小説の方がだいぶマシだし、ずっと品がいい) でも、複数の謎が綺麗に絡んで、それを一つずつ自然に解いていく展開は鮮やかで、上手だな…と思うし、結末は美しくて尻窄みにも感じなかった。それに遺伝子研究という分野の危うさはいつか実際にこういう出来事を招くかもしれない。ミステリというより近未来SF的な構え方で読めばもっと近く、面白く味わえたかもしれない。
  • 2025年10月27日
    一次元の挿し木
    一次元の挿し木
  • 2025年10月25日
    生殖記
    生殖記
    発売日に買って、読みたすぎて1年以上寝かせていたのをやっと読んだ。「生産性のない側」として。「めっちゃいいと思うよ!」「時代だね〜」みたいな受容の言葉がしっくりこなかった感覚の「しっくりくる理由」がやっとわかった。ただ存在して選択してるだけなのになぜか「許される」ことに、私は怒っていたのかもしれない。 でも、社会的動物として仕事や家庭にコミットして貢献する選択も取っている自分の「ねばならない」は、もしかして生まれてから数年のうちに身についた後付けなのかも?じゃあ、個体としての私の希望って?あれ、樹みたいなこと考え始めてる…と、「物語に引き込まれるような素敵な作品」はよくあるけれど、朝井リョウ作品は物語の方から現実世界を侵食してくるのがとてつもなく気持ちいい。 エッセイ三部作を彷彿とさせるちょっとふざけたような語り口での長編小説、しかもゴリゴリの社会派。新境地だと思った。(だから三部作をあんなにいろんなメディアで推してたのかな) すべての人が当たり前に選択できる世の中になりますように。
  • 2025年10月14日
    生殖記
    生殖記
  • 2025年10月14日
    東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)
    「バタ」「生ま」「お客様のとき」…小説よりもエッセイの方が時代を感じられる。いかにも昭和、高度経済成長期の古臭さとあたらしさが混ざった居心地のいいレトロ(しかも最近の薄ら寒いレトロ感じゃなくて本物)な空気がただようのに、ムサカ。スパニッシュオムレツ。ズッキーニのグラタン風、おそらくトルコの「お坊さんの気絶」みたいな料理まで出てくる。リアルタイムで連載を読んでいた当時の人たちはどんな気持ちで読んでいたんだろう。私は平成生まれだけど、子供の頃にハリーポッターや赤毛のアンに出てくる食べ物に憧れたような感じだろうか。 イギリスにいたことがあるので、めしのうまい国にいると昭和と平成でもこんなに豊かさが違うのかと愕然とした。いくらうまくても毎朝ほぼ同じ朝食だと閉口した。なのに10年以上経っても、普通に日本で似たような朝食を食べているので、若い頃の海外体験はその後の人生に変なところでものすごい影響を残すのかもしれない。 それにしても「バタ」が大活躍しすぎている。
  • 2025年10月13日
    すべての、白いものたちの
    すべての、白いものたちの
    初韓国文学。美しくて悲しい。詩のような小説であり、小説のような詩。「映画を見たような小説」はあるけれど、これは絵画を見たような小説。ずっと曇り空のイメージ。生と死を描いた芸術がこんなにもあるのは生と死が何よりも人の心を強く揺さぶるからで、それは生きている人しか芸術することができないからだと思った。
  • 2025年10月10日
  • 2025年10月6日
    すべての、白いものたちの
    すべての、白いものたちの
  • 2025年9月26日
  • 2025年9月26日
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
    これでやっと予告編が見られる。面白さは「劇場版ドラえもん」に近いハラハラドキドキ。面白かったけど、そんなに世界中で話題になる程なのかはわからない。科学知識が浅いのと、あまりに評判が良すぎてところどころ設定を知ってしまってから読んだので充分楽しめなかった感はある。
  • 2025年9月9日
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 下
  • 2025年9月9日
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 上
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 上
  • 2025年9月1日
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 上
    プロジェクト・ヘイル・メアリー 上
  • 2025年9月1日
    信仰
    信仰
    『コンビニ人間』しか読んだことはないけれど、あまりにも印象が強かった村田沙耶香さん。SFのようでもあり、私小説のようでもある。真綿で首を絞めるような穏やかさと鋭さで描かれる生きづらさ、違和感、疑問、悲しみ、いかり、死にたさは殺傷能力があまりにも高い。これほど流麗な言葉の形にするのはどれだけ苦しいだろう、または癒されることなのだろう、色々考えてしまうけど最終的には「すげー」でまとめてしまう。
  • 2025年9月1日
    私の身体を生きる (文春e-book)
    私の身体を生きる (文春e-book)
  • 2025年8月29日
    信仰
    信仰
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