
masurao
@masurao_deepsleep
2026年10月6日

確か6-7月に読んだ。比嘉姉妹シリーズの過去作で既に夭折していることが判明している比嘉家の弟妹達の短編集。ホラー作品を読むというより彼らの墓標を見守るような気持ちで読んだためか、怖さよりも切なさや痛ましさを強く感じた。
栞のエピソードのラストが泣けたんだけど、そんな風に感傷に浸っている自分もまた彼らの悲惨な最期をエンタメとして消費するしかできない傍観者かつ加害者なのだなと思わされて澤村伊智の掌の上だった。
あと「ざんどぅまの影」に登場した比嘉家の父を踏まえて、10代の頃はともかく現在の琴子は父のことどう思っているんだろうという疑問があったので、表題作で登場した〝父〟に対する琴子の振る舞いがめちゃくちゃ爽快で流石だった。