
い。
@hon_i_read
2026年10月6日
純粋理性批判 上
カント,I.,
篠田英雄
読み終わった
とにかく読むのがやっと、という感じの難しさで、ギリギリ、カントが何を問題にして、どのような道筋で論じているのかを捉えるのでやっとでした
カントの問いは、端的に言えば「ア・プリオリな総合的判断はいかにして可能なのか?」というものだと思った
まず、ア・プリオリとア・ポステリオリを区別する。簡単に言えば、ア・ポステリオリとは経験に由来する認識であり、ア・プリオリとは経験に由来せず、しかも普遍性・必然性をもつ認識である
そして、何かを経験的に認識する際にも常に前提となっている空間と時間を、経験から得られたものではない、ア・プリオリな直観の形式として捉える。そのうえで、人間の認識がどのような条件によって成立しているのかを分析していく
まず感性による直観があり、それが悟性によって概念的に統合される
悟性にはさらにカテゴリーがあり、それによって与えられた直観が統一的な認識として構成される
そして、それらの表象は「私」という一つの意識に属するものとして、統覚の統一のもとに置かれる
カントがここで扱っているのは、単純に「現実にそこに物があるとはどういうことか」という実存の問題ではなく、むしろ「われわれが対象を認識するということはいかにして可能なのか」という、認識の可能性の条件の問題なのだと思います
そのために、感性、悟性、カテゴリー、統覚など、認識を成立させるために必要となる概念を一つずつ取り出し、それぞれがどのような役割を果たすのか、またそれらがどのように結びつくのかを検討していく
上巻では、そのための認識の構造が細かく分析され、これから何を証明しようとしているのか、そのためにどのような道筋を取るのかが示されているように感じました
中巻でどのように「ア・プリオリな総合的判断」の可能性の説明へつながっていくのか、読み進めてみたいと思います
