
雛森
@hinamori
2026年10月8日
最後の証人
柚月裕子
買った
読み終わった
小説
推理小説
私が光治なら絶対佐方に弁護を頼まないなあ。
佐方に弁護してもらうとなると、妻が命懸けで実行した計画を認めなければならない。
それで情状酌量の余地ありと刑が軽くなったとしても、それは妻に対する裏切りになってしまう。
妻との約束までないものにしてしまったら、天涯孤独の身でその後どういう気持ちで生きていけばいいのだろう。
そもそも、自殺幇助、たつかな?
佐方の弁論は美津子が島津に近づいて自殺をしたのだろう(そこには光治の知識が必要だった)という推論だ。
島津への判決は、それを踏まえての推定無罪でしかない。
ヤラセだと決めつけられた夫婦喧嘩もナイフの刺し方も、光治に「知らない」と言われれば、それを嘘だと立証するのは困難だろう。
自白があれば別だけど、大切な妻との記憶を、息子をあんな目にあわせた警察に、話す気になれるだろうか。
ただ、嘘を吐き続けるのは本当に苦しいことなので、もう楽になってもいいよ、と思わなくもない。
