
のぼりおり
@noboriori
2026年10月10日

合本 IT【文春e-Books】
スティーヴン・キング
読み終わった
約1900頁、やっと読了。
単純に前半が子ども編、後半が大人編になっているのかと思っていたがそうではなく、後半以降はそれぞれの時代の話が切り替わり、そのなかでまたどの人物の視点かも切り替わっていく。なので、それぞれの登場人物が体験してきた恐怖を追体験していくように物語は進んでいく。単にモンスター的な怖さだけではなく、人間の業みたいなものが見え隠れするのもまたぞくりとする
個人的には、洗面所の排水口から死んだ子どもたちの声が聞こえたあと、排水口にメジャー(巻尺)を少しずつ突っ込んでいくシーンが非常に印象的。日常のすぐそこ、というかすぐ"底"に潜む異形の怖ろしさを、その姿を直接現すわけでもなく抜群に表現しているなと思った。
「そのエピソードいりますかね?」的な部分もなきしもあらずだが、結局はそれがデリーという町の解像度を上げるので、しっかり読ませるという感じ。ITの出自というか由来も個人的にはややハテナマークだったが、巻末の解説読むと一応は納得。まぁ、そんなこまけぇこたぁどうだっていいんだよ、というくらいにパワフルな大長編だった。



