
おこめちゃん
@okome621
2026年10月11日

溺れながら生きる 依存とケアのあいだで
信田さよ子
買った
読み終わった
#溺れながら生きる
『自発的選択が出発になるという点は重要だ。なぜなら、子どもたちはやりたいこと、なりたい仕事を持つように早期から強制される。ことあるどこに「好きなことを見つけなさい」「やりたいことを見つけなさい」と言われ続けるのだ---しかしそれは表向き強制でないことがポイントだ。やりたいことを「自発的に」見つけなければならない。それは大人になっても続く。やりたいことをやるという「じはあの強制という言語矛盾がそこに生まれる。
そこに潜む罠はなんだろう。選んだのは自分だという結果責任だ。ひとことでも文句を言うと「だって自分で選んだんでしょ」「やりたいことをやったのはあなたでしょ」という地獄への道が待っている。
自発的選択を半ば強制されるという逆説、その結果責任はすべて自分にあるという装置。
これらはすべて檻ではないだろうか。』(p.204)
『しらふで、生命な意識では直面できない現実があまりに多すぎる。
おまけに私たちは亡命することもできず、別の世界に飛ぶこともできない。
でも、何かに溺れていれば、わずかな時間だけこの日常生活から脱することはできる。
何かに溺れて、私という意識を消し去ること。
何かに溺れて、異世界に溶け込むこと。
私たちは溺れたい。溺れながら生きていきたいのだ。
そうやってとりあえず生きていくことを、誰も責めることなどできない。』(p.18)
#信田さよ子 氏は"後期高齢者の山をとうの昔に超えてしまった"らしい。そんな方が今の社会的問題に関心を寄せているのが、自分の"老人観"を覆す。
#読書
#本棚
