ぼぺにゃん "銃ノ島" 2026年10月10日

銃ノ島
銃ノ島
アミタヴ・ゴーシュ,
岩堀兼一郎
読了。後半のスピーディーな展開は激流に流されていくよう。エンタメ性高い 舞台はベンガル地方〜アメリカ〜ベネチアと広範囲にわたるし、登場人物の属性もとてもさまざま。ベンガル系(生物学者や稀覯本ディーラーのような知的な仕事をして米国に暮らす人たち、マングローブ地帯で昔ながらの生活をする文字も読めない漁師、移民としてベネチアで苦しい暮らしをおくる人たち)、歴史学者やドキュメンタリー製作者であるイタリア人たち、アジアやアフリカ各地から命がけでヨーロッパを目指す移民たち、移民ビジネスで儲けるヨーロッパ人、移民をサポートする/排斥するヨーロッパ人。このような人たちが深く関わったり、偶然巡り合ったり。 アラビア語ペルシャ語ヘブライ語ベネチア方言などの知識でベンガル語「銃商人」の伝説を読み解いていくエピソードにわくわく。アラビア語がベンガル語(だけじゃなくてヨーロッパ言語にも)に大きく影響している具体例を知ることができるのが楽しい。 美しくて印象に残ったイメージ。泥一色に見えるマングローブ地帯の水だけれど、目が慣れると見えてくるのが、その中にある色も流れのスピードも異なるたくさんの水流。それぞれの水流は組成も異なり、個別の生態系を成している。それがマングローブ地帯の豊穣な生物を養っている
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