こは
@coh627
2026年10月12日
じゃないほうの歌いかた
佐々木愛
読み終わった
名もなき人の生活に一瞬スポットライトが当たるような物語が好き。
カラオケのイメージ映像に出ていそうな女と言われたことがある女性、叶わぬ恋をどうにか昇華させようと手を組む二人、アーティストのMVに一瞬だけ登場したことのある父親。様々な感情を抱えながら生きる彼らは、それぞれカラオケで思いを吐き出す。
音楽って、たまたまその瞬間にそこにある、ということがよく発生するものだと思う。街やラジオでワンフレーズだけ耳にしたり、一緒にカラオケに行った誰かが歌っているのを何度も聴いただけで覚えてしまった曲もたくさんある。
この物語に描かれているのは彼らの人生のほんの一部で、そこに少しだけ触れて思いを感じてみるというのは音楽との出会い方に似ているのかもしれないと思った。
