
紫嶋
@09sjm
2026年10月15日
めぐみの家には、小人がいる。
滝川さり
読み終わった
借りてきた
はじめは胸糞系の人怖的な話かと思いきや、蓋を開けてみたら直球のモンスター系パニックホラーだった。
主人公は小学校の新米女性教師。自身の幼少期のいじめの経験や、現在受け持つクラスで起こっている陰湿ないじめ、ボスママ保護者の嫌がらせ云々…しばらくは「人間って嫌だな、恐ろしいな」と思わせる展開が続く。
しかし、徐々にそれらを凌駕する純粋な恐怖の存在が明らかになっていくにつれ、「どんな人間よりも、やっぱり化け物って普通に怖いな!!」と再認識させられるというか。
これが心霊的なホラーであれば、そこには人間の情緒や念が絡んでくるのだろうが、相手が化け物であればそういった感情や相互理解の余地すらない。
襲ってくる、危害を加えてくる、食われる。という生物としての原初的な恐怖心に立ち返っていくようなホラーだった。
その化け物が今回は「小人」な訳だが、小人と言われて想像する愛らしさは皆無の存在だった。かつ、巨大なモンスターのような1匹あたりの破壊力はない代わりに、わずかな物陰や隙間にも潜むことのできる小ささやすばしっこさを持ち、家屋に住みつき増殖していく。
その地味な気持ち悪さや、家の中という本来安全圏である空間に住み着く生理的嫌悪感は拭えず、物で溢れかえった現代においては、1匹のデカい化け物よりも無数の小さな化け物の方が嫌だなとしみじみ思った。
後味もしっかり悪かった笑
