

紫嶋
@09sjm
読書備忘録
文芸から学術書まで、幅広く読みます
- 2025年11月10日
怪異学の可能性東アジア恠異学会借りてきた読み始めた - 2025年11月7日
プロジェクト・ヘイル・メアリー 上アンディ・ウィアー,小野田和子,鷲尾直広借りてきた読み終わった「一切の前情報なく読んで!できれば映画化でネタバレを踏む確率が上がる前に!!」というような声を多く見かけたため、ならば今のうちに…と読み始めた作品。 同様の読書家が沢山いると思うので笑、ここでもネタバレなしの感想に留めておくが、重厚に練り込まれたSFでありつつも、科学や宇宙に疎い人間が読んでもちゃんと「なるほど」と心地よく理解できるよう描写されていて、バランスの取れた苦にならない理系小説といった感じだった。 話の展開上、作品の世界観や主人公の置かれている状況などが見えてくるまでに少し時間がかかるため、それまでは正直じれったさというか…退屈さもあったのだが、話が見えてくると共に面白さのエンジンがかかり始め、200ページあたりからぐっと掴まれる感覚があった。予想外の展開も多々あり、そう来たかと。 気づけばワクワクしながら上巻を読み終えた。 これを書いている現時点ではまだ下巻は読めておらず、ここから先どうなるのー!?とそわそわしているが、引き続きネタバレを踏まないよう気をつけながら、物語を最後まで見届けたいと思う。 - 2025年11月1日
都市 江戸に生きる吉田伸之借りてきた読み終わった近世以降、日本最大の都市であった江戸について、城下町やその内訳である町方・寺社・宿場といった空間としての仕組み、そしてそこに暮らす人々の商いや生活の成り立ち方などについて丁寧に論述している新書。 特筆すべきは、筆者自身も強いこだわりを持っている視点…幕府や武家といった支配層の上からの視点ではなく、ある意味では非支配層ともいうべき民衆の側から見た、下からの視点で都市の有り様を分析していることである。それにより、生活空間としての江戸のあり方が、とても生き生きと血の通ったものとして立ち現れてくる。 本文は憶測に頼ることなく、様々な史料や数字を土台に書き上げられている一方で、「おわりに」の章に記された筆者の想いの丈の温かさに心打たれた。一部を引用する。 >江戸を生きた民衆たちは、(中略)けっして「名も無き民衆」ではない。一人ひとりが、権力者や偉人・英雄たちと同じように、生を受けて以来、かけがえのない名前を持ち、その後の人生を歩んだ実在した人びとなのである。 こう考える筆者だからこそ、民衆の視点に立つことを徹底しているのだろうと納得した。 - 2025年11月1日
江戸人の教養塩村耕借りてきた読み終わった主に江戸時代に書かれたり読まれたりしていた様々な古書を読み解き、当時の人々の思想や価値観、日常の暮らしの様子などを解説する一冊。 元々が新聞の連載であったこともあり、コラム形式でさっくり読める内容になっている。ちょうど見開きで一項目ずつ、平易かつユーモラスな文調で読みやすい。 古書と一言で表してもその種類は豊富で、学者の手記もあれば一般人の日記や手紙、さらには店の納品書なども含まれる。 いずれも当時の様子を伝える大切な資料であり、(一部は写ししか残っていないものはありつつも)こうして紙と文字による情報が残り続けていることは凄いこと。 江戸時代の識字率や、様々なことを書き残すという習慣、そして出版の隆盛なども大きく影響しているのだと思う。 そう考えると、たとえ当時の人にとっては何気ないメモ書きであったとしても、重みが増すのを感じるのであった。 - 2025年10月24日
読み終わった買った先日山陰地方を経由して旅行する機会があり、ならばその道中に読もうと選んだのがこの一冊だった。 尾崎翠は明治生まれ、鳥取県出身の女性作家。若くして文才を開花させ、さまざまな作品を残している。残念ながら、自身の体調などの事情で次第に執筆量は減り、晩年は再び筆をとることなかったが、一部からは高く評価された作家である。 そんな彼女の内なる思考や世界観、理想とした文学の精神性のカケラたちが、作品の隅々にまで散りばめられている。 作風はどこかふわふわと漂うようで、内省的で、時にシュールでもある印象を受けた。文体については明治大正という時代性もあるだろうが、それを差し引いても詩的で掴みどころがなく、少し難解さも含んでいる。 例えるなら、薄暗い屋根裏で一人詩作に耽るような雰囲気。輪郭が曖昧な朧月や、空気の潤んだ朝靄のような……そういった明度や彩度、湿度を持った作品群だった。 決して暗鬱としているわけではないが、溌剌さには少し欠けた、表面上は物静かだが頭の中では絶えず騒がしいくらいに思考を巡らせているタイプの。 実際、そんな人物が彼女の作品には数多登場する。特にそういった、少し考えすぎて風変わりであったり繊細さを秘めているような少女が登場する時、それはもしかすると筆者自身がモデルになっているのではないかと思う。 同様に、作品にたびたび漂う湿度ある空気や、晴空より曇り空が似合いそうな情景も、筆者が生まれ育った鳥取の自然・天候の影響があるのかもしれない。 代表作である『第七官界彷徨』は確かに恋愛の哲学めいていて、登場人物のキャラも濃く面白かった。 個人的にはそのほか『歩行』『花束』『無風帯から』あたりが好き。 唯一、この本に関しての難点を挙げるならば、巻末に筆者の年譜がある一方で、作品の掲載順は発表順にはなっていない。 そのため作風の変遷や文章の精神性の深まりを追おうとするには少し不向きであることが、個人的には残念だった。 - 2025年10月6日
- 2025年9月26日
キッチン常夜灯(1)長月天音読み終わった買った働くということから逃れられない現代人は、時に忙しさや疲労から日々の食事をおざなりにしがちだが、温かく美味しい食事で自らを労ることは、何よりの生活の基盤であるということを思い出させてくれる小説だった。 作中では、ままならない人間関係や仕事の悩み、大切な人との別れなど、人生におけるシビアな局面も沢山描かれている。だからこそ、真心を込めた美味しい料理でもてなしてくれるシェフたちの存在や、眠れぬ夜や孤独な心の居場所となってくれる店のありがたさがじんわりと胸に沁みてくる。 登場する料理はどれも実に美味しそうで、けれどその描写に終始したグルメ小説ではない点も良かった。あくまでメインは、料理を食べる人・作る人たちであって、そうした人々の温かく時に不器用な交流を描いたヒューマンドラマである。 仕事から帰ってきた夜、眠る前にベッドで一話ずつ読み進めたくなるような…そんな一冊だった。ただし、お腹が空くことは必須なのでご注意を! - 2025年9月13日
透明な夜の香り千早茜借りてきた読み終わったテーマとなる「香り」というものが持つパワー、魅力、奥深さを120%活かし尽くした物語だったと思う。 嗜好品としての香水やアロマに限定することなく、また調香師のお仕事系小説にとどまることなく、人間の人生・記憶・生活に否応なしに(良くも悪くも)寄り添い染み付く「香り」を主軸に展開していく物語は、とても読み応えがあった。 料理や生活用品に活用される健全で実用的な香りから、事件や嘘と結びつく後ろ向きな香りまで、作中ではさまざまな香りの描写が登場し、その都度文字の向こう側に漂う香りを想像という嗅覚で感じ取ろうと意識が働く。そんな読書体験もなかなかないため新鮮だった。 思えば香りとは、単にそれ自体のにおいというだけでなく、そこから連想される何かや個人の記憶にも深く結びついていて、その情報量は侮れないのだなと気付かされる。 登場人物たちのキャラ付けのバランスも非常に良かった。誰もが未熟と達観を抱えながら、自分の過去や感情と向き合っていると感じられる。ありがちな恋愛展開にもならず、この物語の彼らだからこその関係性にゆったりと着地したような読後感が心地よかった。 - 2025年9月11日
日本怪談集 奇妙な場所種村季弘借りてきた読み終わった様々な作家による「怪談」を集めたアンソロジー。 上下巻のうち、こちらは上巻にあたる。副題に「奇妙な場所」とあるように、とりわけ家や土地、地形などに縁のある怪談が揃えられており、その分類の仕方にはある種「怪談と場所の性質や関係性」に着目する学術的な視点をも感じる。この視点を突き詰めれば、文化人類学的研究テーマにもなりそうだ。 今回手に取ったのは新装版だが、元となっている本は1989年の刊行ということもあり、収められている話はどれも、良くも悪くも「古臭い」。 この印象は、明治大正期の作家の作品も多く掲載されているからと言えるが、中には1984年に初版が発行された本からの出典もあるため、当時としては新旧の怪談を幅広く集めたというコンセプトだったのだと思われる。 この「古臭さ」が良い味を出している。中には文章がとにかく難解であったり、現代的ホラーに親しんでいる身からすると「で、オチは…?」と拍子抜けしてしまう作品もあるのだが、それでも行間から漂ってくる、木造建築のきしみや物陰の温度、沼や川の澱んだ水の臭い、ふと肌を撫でる生ぬるい風、人間の凄惨さと淫靡さと業、幽霊とも妖怪ともつかぬ存在の名残……などが、タイムカプセルのように古い時代の空気を運んできてくれる。 たしかにこれは、ホラーというよりも「怪談」と呼ぶに相応しい話の数々だなぁと思う。 こうした本でなければ出会うことのなかった物語、知ることのなかった作家にも沢山触れることができた。これを機に、惹かれた作家の著書も読んでみようかと思った。 - 2025年8月19日
- 2025年8月15日
丸の内魔法少女ミラクリーナ村田沙耶香借りてきた読み終わったたまたま表紙とタイトルが目に留まって読み始めた本だったが、どの作品も独自の世界観が光り、ぐいっと引き込まれて面白かった。 四つの短編が収録されていたが、どれもに共通して感じたのは、常識に対する疑問や転換というか。常識や普通とされていることと、登場人物との間に生じた隙間から物語が溢れ出してくるような印象であった。 想像力豊かな突拍子のない物語のようでいて、けれども現代や近い未来に起こり得ないとは限らない絶妙なリアリティも伴っていて、読んでるうちに不意に身近なテーマに感じられる瞬間があったように思う。 個人的には、表題作の「丸の内魔法少女ミラクリーナ」が一番好き。p15の「ストレスフルな日々をキュートな妄想で脚色して何が悪いんだ」という一文にグッと来た。 「変容」もよかった。世にも奇妙な〜などでドラマ化されて欲しい話であった。 - 2025年8月13日
堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー三津田信三,内藤了,宮部みゆき,小池真理子,新名智,芦花公園借りてきた読み終わった個々の作品の出来は別として、まずアンソロジーとして「なんじゃこりゃ」というのが率直な感想。 タイトルや煽り文からして、「最恐のホラー」をテーマとしたアンソロジーと思われるが、掲載されている作品の中には、最恐と言うほど怖さを追求してなさそうな作品や、そもそもホラーなのか…?と判別のつかない作品も見受けられる。 全作品書き下ろしという以上、何かしらのオーダーを添えて各作家に執筆依頼をしているはずだが、その際に「最恐のホラー」というテーマを伝えきれていたのか?と疑問が残る。伝えた上でお出しされてきたのがこれらの小説なら、それはもう何も言えないのだが。 怖かったかと言うと、うーーーーん……。少なくとも、最恐の煽りに惹かれるような人間にとっては、少々肩透かしだったかもしれない。 - 2025年7月19日
くらのかみ小野不由美借りてきた読み終わった「田舎の旧家の相続問題と、不穏な祟りの噂」という舞台設定は、否応なしに仄暗い事件を予感させてくれる。 事実、この家の後継問題は泥沼化している様子ではあるのだが、この本は元々が子供の読者も想定したミステリーということで、人間の醜さや死の気配の描写は最低限であり、それよりも「力を合わせて真相を暴き、犯人を見つけて親を守ろうと奮闘する子供達の姿」にスポットが当てられている。そういう意味では少年探偵団的なワクワクとした要素も含まれる。 とはいえ、田舎の家特有の迷路のような広大な構造や複雑な家系図を読み解きつつ謎を考察するパートはなかなかに本格的だった。また「いるはずのない子供に扮した座敷童子」というファンタジー要素が一粒加えられることで、独自の空気感が生まれている。 泥沼化した大人の話し合いの詳細が明かされない分、はっきりしない点も多くて物足りなさを感じるという部分もあるのだが、残虐表現などがないため子供がミステリー小説デビューをする際の最初の一冊にはちょうど良いと思う。 - 2025年7月9日
八月の御所グラウンド万城目学借りてきた読み終わった良い意味でクセやくどさがなく、するりするりと読める一冊だった。じんわりとしみて、少し切ない、人の温かさを感じられる話が二作収められている。 作中に沢山登場する京都の地名は、現地の景色を知っていたり土地勘があったりするとより臨場感を感じながら物語を楽しめると思う。 表題作の「八月の御所グラウンド」は、まさにこれから暑さの盛りを迎えるこの季節に読めてよかった。来月の五山送り火の日にも思い出す作品となりそう。 - 2025年6月22日
叡智の図書館と十の謎多崎礼借りてきた読み終わった時代もジャンルもさまざまな(ただしファンタジー・SFが多め)短編集でありつつも、その外側に大枠となる一つの物語も存在しており、さくさく読めつつ程よく奥行きも感じられる一冊だった。 私自身はこうした入れ子構造の物語やギミックが大好物なので、非常に楽しく読んだ。 長編を読むのが苦手という方や、この作者の本を試しに読んでみたいという方には薦めやすいかもしれない。 叡智とはなにか、守人は何者か。 万有の知恵は人間を救い、理想郷へ導き得るのか。 この本の初版の出版は2019年2月なので、連載していたのはそれよりさらに前ということになる。 そのため当時の作者がどこまで意図していたのかはわからないが、不思議と今まさに繰り広げられているAI問題にも深く関わるような……そんなテーマと問いを最後に突きつけられた気がした。 最近になり、新たにプロローグとエピローグを追加した完全版がハードカバーで出版されたと聞いたため、機会があれば手に取ろうと思う。 - 2025年6月7日
くますけと一緒に新井素子借りてきた読み終わったまず初めに言うのなら、これはホラー小説ではないと思う。少なくとも、書店のPOPや本の帯に書かれている煽り文は、昨今のホラーブームに便乗して売ろうという業界の下心としか思えないし、むしろそんな煽り文を添えてしまうとこの物語の良さや大切な部分から遠のいてしまう気すらした。 さて、ホラーではないと書いたものの、この物語の中で書かれている現実は、主人公の幼い少女にとっては「恐怖」そのものだと思う。両親の不仲や愛情の欠落、学校でのいじめに苛まれていたと思えば、今度は親を亡くし、引き取られた先の家の人たちと親しくなればなるほど、今度はその温かな居場所を失うことを恐れたり、自分の心の中にある影や不安と向き合う苦しさを味わったり。 そんな少女の心の拠り所となっている大切なぬいぐるみも、周囲からは非難や嘲笑の対象になりやすく、それがまた少女を傷つけてしまう。 作中のおどろおどろしい描写は、そんな子供の視点から見た恐怖の象徴でしかないし、少女が心の傷や己の現状と向き合い、そして信頼できる保護者を得るまでの話と捉えれば、ホラーどころかラストはむしろあたたかで優しいお話だった。 まあ、「でも、もしかしたら本当にこのぬいぐるみは…」というファンタジー的な描写もあるところは、作者のテイストなのだろうけれど。 あと個人的にはこの作者さんは随分独特な文体の方なのだなぁ、と。この辺は好みが分かれるかもしれない。私はちょっとしらけそうになってしまったが、幸い子供の視点が多い物語だったので、この辿々しさも子供だからだと考えればギリ読めるかなという感じだった。 - 2025年5月24日
借りてきた読み終わったアセクシュアル・アロマンティックとは何かという基礎的な解説だけでなく、その多様性や関連する様々な議論、これらのセクシュアリティの視点から見た現代社会の仕組みなど、単に「アセクシュアル・アロマンティック」にとどまらない多くのことを浮き彫りにしてくれる一冊。 書名に「入門」とあるが、実際には現時点で出来うる限りの深掘りをしており、また個々人や社会が抱える様々な問題点も指摘しているため、当事者だけでなく多くの人に手に取って欲しいと思う本だった。 本著で挙げられていることを特殊なセクシュアリティの限定的な問題として捉えるのではなく、むしろひとつの価値観や思考の枠組みとして積極的に社会に開き、数多の観点や論点とも結びつけていくことで、ジェンダー格差や人種差別、既存の社会制度などを考える際にも応用していけると感じた。 - 2025年5月17日
恐怖の構造 (幻冬舎新書)平山夢明借りてきた読み終わった作家ならではの視点から、人間の「恐怖心」や「恐怖と不安の違い」「ホラー小説の書き方」などを分析・考察する一冊。 肩の力を抜いた分かりやすい言葉で書かれているため、気楽な講演会を聞きに来たような気分で読める。それでいて指摘はなかなかに鋭く、なるほど一理あると思わせられる記述が多くて楽しめた。 実在のホラー映画や小説なども具体例にたくさん挙げられているので、その手の作品が好きで知っている人は、より納得の度合いが深まって楽しめるのではないかと思う。 - 2025年5月11日
猫怪々加門七海借りてきた読み終わった猫好きの筆者が転居先の近所で病で瀕死の子猫を拾い、あれこれと最善を尽くしながら、子猫の看病と育児に励む飼育エッセイ……ではあるのだが、一味違うのは怪談・ホラー作家である筆者ならではのオカルトテイストが散りばめられているところ。 私自身は筆者の普段の作品を読んだことがないため、作風などは存じ上げないのだが…純粋な猫好きの視点で読んだ際、正直なところこの「オカルトテイスト」に逆に興醒めしてしまった節はある。 小さな命が救われるならばなんでもするという志は立派だが、それがいささかオカルトに傾倒しすぎていたり、医学や科学よりも自己判断を優先するような傾向が多いところを見ると、逆に猫の健康に悪影響なのではないかとモヤモヤした気持ちになった。まず動物の寝ているそばでお香は焚かないでいただきたい。 私も怪談やホラーは好きなのだが……本著はあまり合わなかったようだ。 - 2025年5月10日
いちばんやさしいアロマンティックやアセクシュアルのこと三宅大二郎,中村健,今徳はる香,神林麻衣借りてきた読み終わったアロマンティック、アセクシュアルというセクシュアリティ(恋愛や性的傾向)についての、とりわけ現在の日本における解釈や状況についての教科書になり得る本だと感じた。 自分がそうかもしれないと自認し始めた本人が読むだけでなく、アロマンティックやアセクシュアルについて他者に伝える際に、自分の言葉で説明する代わりにこの本を紹介することも有益と思われる。 まだまだ認知度が低く、該当者自身すらこの概念を知らない・無自覚なまま漠然とした違和感を抱えている可能性がある中、こうして手に取りやすい入門書があることはありがたいことだと思う。
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