irgendwohin
@irgendwohin
2026年10月16日

祭の夜
パヴェーゼ
読み終わった
人生の、そして社会の、絶望的などうしようもなさが、美しく繊細な筆致で描写されていることで余計に胸を塞ぐ。冷静でどこか彼方から見ているような視点はいかにもネオレアリズモだけど、実際にはパヴェーゼ自身もまた結局自死を選ぶほどに切実な痛みを抱えていたことを思うと、なんだかやりきれない。
さらに言えば、ナタリア・ギンズブルグや須賀敦子が友人パヴェーゼを思い起こして書いた文章を先に読んでいたせいか、短編のどれもが自分の知人の遺稿のように思えてやけに辛かった。(感情移入しすぎ!)
とはいえ、不意に失った友人への哀惜と優しい愛情のこめられた文章を知った上で、当のパヴェーゼを読みだして良かったとは思う。少なくとも、彼にも温かい交友関係はあったんだよなーと。


