OSOBA "脳科学捜査官 真田夏希(1)" 2026年10月25日

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@manya02
2026年10月25日
脳科学捜査官 真田夏希(1)
心理学と脳科学がロジカルに結びつき、事件を解き明かしていくプロセスに知的好奇心を刺激されっぱなしの一冊でした。  男社会の警察組織で偏見を跳ね返していく真田夏希は、一人の女性としても非常に魅力的です。本作ではそんな夏希と犯人の「対比」が鮮烈に描かれます。周囲に認められ、人との協力で解決へ導いた夏希に対し、犯人はSNSで一時的に世論を味方に付けたものの、結局は現実と同じく誰にも理解されず、再び孤独に戻っていきます。この犯人の姿は、現代のネット社会や現実の事件にある深い孤独を強く連想させ、胸が締め付けられました。  だからこそ、そんな冷徹な事件の裏で描かれる、夏希の人間味あふれる葛藤が心に染み渡ります。特に、夏希が大切な人の死に対して素直に涙を流せず、時間が経った後にようやく泣けた場面は、私自身の過去の経験と強く重なりました。当時はすぐに泣けない自分に戸惑いましたが、夏希の姿を通して「あの時の反応も、心が必死に現実を受け止めようとするプロセスだったのだ」と、過去の自分までもが救われるような深い共感を覚えました。  現代社会の孤独の闇と、人間の温かなドラマが見事に融合した本作。ここから夏希がどう成長していくのか、次巻以降の展開がとても楽しみです。
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