盛り "埋火 (新潮文庫 草 95-..." 2026年10月25日

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@fzke0315
2026年10月25日
埋火 (新潮文庫 草 95-18)
これめっちゃ好きでしてねぇ……。 埋火をオーディブルで聴いてから立原正秋のファンになった。 男と女の情念(特に女の)がメインだと思っていたんだけど、男の友情や後悔、人生の諦観や悟りなんかがすごく上手くてイメージが変わった。 「仮の宿」主人公の女の子がどんどんハマってはいけない男にハマっていってやめとけー!と思うし、男も男で悪いやつだから今更着物送ってきて悪いやっちゃ……。男の奥さんが強くて好き。着物の赤と追憶と現在の色の褪せかたの対比が好き。 「吾亦紅」男の死には冷静でいられて生まれてくる子には安堵するというところがよかった。 「埋火」「一夜の宿」女の女としての燻った情欲と男の面子や後腐れ、一瞬の感情の揺れなんかがふんだんに盛り込まれており、とても良い。朗読で聴くとめちゃくちゃ良いのでおすすめ。 「山水図」戦争に行く直前に好きな絵を見に行くって実際にそんな人がいたかはともかく考えたことがなかった。カルチャーショック。 「山居記」今まで情欲に溢れてたのが、今回は世捨て人。人生への諦観。仕事を辞め家族もなく、質素な暮らしの中、性欲が風のように過ぎる。この作品を読んで世捨て人になりたいと思った。 「水仙」教職からタクシー運転手になんで変わったの?という問いに対して知識を捨てたって選択の重さがすごいな。こちらは諦めより悟りな感じがする。菅山という人物が荒っぽいけど人情に厚くていいヤツ。
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