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@fzke0315
毎月3冊読了が目標。 好きなジャンルはヒューマンドラマ。 吉本ばなな、小川洋子、蝉谷めぐ実、多崎礼、北沢陶、長野まゆみ、宮本輝、水上勉、芥川龍之介、江戸川乱歩、谷崎潤一郎、ハン・ガン、フアン・ルルフォ、マルセル・シュオッブが好き。
  • 2026年9月12日
    凍土二人行黒スープ付き[増補改訂版]
    幸せな物語。 恋愛ものではあるけど人種、性別、年齢にとらわれない唯一の愛を得る。 人種差別と隷属、心の抑圧、失業率の高い不安定な社会など、現実問題はあれどそこを生き抜いてパートナーや精神的自由を得る物語の構造は希望であり癒しでもある。 シールとサバの話が特に好き。
  • 2026年9月9日
    こびとが打ち上げた小さなボール
    こびとが打ち上げた小さなボール
    すごいものを読んだ……。 韓国で長年読まれる、教科書にも載る本だとは知って読んだが凄惨な過去と愛の物語だった。 凄惨な過去は障がい者差別、家長夫制、貧困と貧富の差、悪辣な労働環境、搾取。 その中で愛を持って子どもたちに語りかけていたこびとのお父さんはあまりにも純真なように思える。 この物語、労働者がストライキをして処遇改善してやったね!という話だと思っていたら最後も悲しい。 エピローグの前の話が搾取される側なのがヨンスのやったことに対して勧善懲悪ものとして終わらせない社会の道徳的側面が現れていてよかった。(ヨンスに感情移入しているからちょっとムカついたが) 「こびとが打ち上げた小さなボール」というタイトルと表題作、こびとのお父さんが打ち上げたボールって労働環境改善のための組合活動、社会に対しての反抗の種だったのだろうか。 1970年代の韓国の暗い歴史に触れられる本だった。
  • 2026年9月9日
    求めない練習
    求めない練習
    ショーペンハウアーが好きなのでわかりやすく読んでよかった。 人から好かれようとする話で、他人に左右されない誇りを持つのは虚栄心を捨てることだ。他人の気持ちに期待するのは貪欲と執着が背景にある。というところが自分に当てはまってグサグサきた。 自殺に関してはあまり納得できず、自殺は周りに影響を与えないから無駄と言っているけど、周りに影響を与えたくて自殺をするってあまりないような気がする。ほとんど自分のためで自分が苦しくなくなればよい気持ちですると思うんだよな。 幸せは倦怠と貧しさの間の一瞬で、どれだけ小さな幸せを感知できるかが幸せな人生を送れるコツになるというという考え方がなるほどと思い、好きだなと思った。
  • 2026年9月6日
    戦国武将伝 西日本編
    今村翔吾は初めてで時代小説とは分からないぐらい読みやすくて驚いた。 松永久秀目当てで西日本編を買ったけど雑賀孫一がかっこよすぎた。松永久秀もかっこよかったよ。
  • 2026年9月5日
    卍
    読み終わってなんか凄かったぞ!?となる。 いつものファム・ファタールだと思えば(それはそうだが)綿貫という男が出てきてかわいそうな女、助けてやらないとという流れに変わって、夫が出てきて元の崇拝関係リバイバル?となり最後の終わりは衝撃。 本の最初の方で夫が死んでいる妻という記述が最後に活きるか〜と納得。 私は読んでいて光子にイライラ、綿貫にイライラしていた。谷崎潤一郎の作品はとても好きだが出てくる魔性の女は好きではない。
  • 2026年8月31日
    世界浴場見聞録
    世界浴場見聞録
    おもしろーい!浴場紀行集。 海外旅行をしようと思ってもお風呂に行こう!とは思わなかったからな〜。 アーユルヴェーダは気になっていたけどね。 各国の浴場の違いが支配によるものや宗教的なもの、それらすべてが影響し合ったものなど違っていて面白かった。個人的に温冷交換浴は得意ではなく、ゆえにサウナもそこまでの興味がなかったけれどフィンランドのサウナ始め、ほかの国の蒸気浴など湯に入らないお風呂も興味が出た。 メキシコの儀式の側面が強いお風呂文化がとても面白い。
  • 2026年8月29日
    女生徒
    女生徒
    全編通してあまり好きな感じではないかもなーと思いつつ読んだらこの本ってすごいなと思い始めた。 雪の夜の話ときりぎりすが好き。 表題作の本を読むことについて、今がつらいこと、お母さん(家族)との距離感についてがめちゃくちゃ共感できてあまりに人間の解像度が高くて驚く。 皮膚と心では女ってこんなもんです。と言い切るところが反発もあれど納得もいくような炯眼。恥では小説家はインチキのクズと言い切れるところが超有名な小説家が書いた作品として面白い。 今まで叙情的な文が続いていたのに十二月八日では語り部の女の真面目すぎる性格が反映されてすっぱり言い切る文に変わっていたのが上手い。
  • 2026年8月26日
    グランド・フィナーレ (講談社文庫)
    すごく面白かった! 最初の出だしはファンタジーなの?と思い、伊尻やIの証言からこの主人公であるわたしの異常性が発覚する。ロリコンのわたしの考えと行動、それを一部の最後でIが断罪をする。そして二部はわたしの最後の許しという構成。 急にドラッグをきめたり海外のニュースの話をしたり何の関係があるんだと思うが、あれはニュースを知ったことで当事者意識を持つか否かの話なのかな? わたしの人生の最後の仕事、少女たちの華々しい人生の最後となるか自殺をやめて平穏な人生に生きる、皮を剥がす意味での「グランドフィナーレ」というタイトルが回収されて最高に気持ちがよい。 ヨドバシカメラと馬小屋の乙女は何を読まされたんだ……。
  • 2026年8月26日
    胸の香り (文春文庫)
    短編集で本当に無駄がない。 短いながらに人生の揺れ動きや決定的な岐路が描かれている。 不倫している話が多くて自分の潔癖な部分から拒否感はあったけどそれでも楽しめた。 胸の香りと舟を焼くが好き。
  • 2026年8月22日
    萩原朔太郎詩集
    萩原朔太郎詩集
    難しかったな。 自然が美しくて殊に春が好きなのかな?春を恐れているようにも思える。 陰鬱ではあるけれど作中の解説にあるようにポーやボードレールのような絶望の暗さ重みではない。正直で自然でそこからくる憂鬱のような感じ。 有とは無とは輪廻など哲学的な問いはリルケも共通するような。
  • 2026年8月20日
    チョコレート革命
    サラダ記念日より不倫やままならぬ恋の辛さが描かれた大人の恋愛の短歌だった。 情熱と諦観が溢れてみずみずしく良かったが、私は不倫というものに拒否反応が出て感情移入はできなかった。しかし 「ベーグルパン置かれる朝の食卓に勝てぬシャンパンを冷やし続ける」 この一句はすごく好きだった。 あと外国の短歌は興味深かったし、父と暮らした「トースト」は愛情と別れの物悲しさがあり特に好きだった。
  • 2026年8月20日
    死の自叙伝
    死の自叙伝
    すごく抽象的なのにグッと引き込まれる。 あなたと私と鳥と子どもと、それらすべての境界線がなくなり死と生が曖昧になる。死の叙事詩とあるが眩しい生命の叫びにも聞こえる。 セウォル号事件や光州事変と多くの人が亡くなった背景を持つこの詩に著者の恐ろしさ、不安、無力感、生命は死であるというメッセージが含まれているのであろうか。
  • 2026年8月19日
    竹取物語伊勢物語
    竹取物語伊勢物語
    これは……色々と面白いが……。 まず本書のターゲットとして、普段古典に親しまない人とボーイズラブが好きな人をターゲットにしている。 読んだ感想として、竹取物語はボーイズラブでも面白いが、伊勢物語はボーイズラブでなくても良い気がする。 特に伊勢物語の語り口が現代口調でも軽すぎて面食らった。古典を全く知らない好きではない層にはとても読みやすくなっていると思う。(私は好きではなかった) 古典の入り口にはありだと思う。
  • 2026年8月19日
    短いこの人生でいちばん大事なもの
    まさに「自由」 生きてることが幸せで自然はキラキラしていてそこにいる人たちはみんなどこまでも自由。
  • 2026年8月15日
    名曲が語る名画
    名曲が語る名画
    すごく楽しい。 知っている絵画や曲が出てくるのも嬉しいし、それについてたくさん学べるのも良い。 美しい絵画を見ることができて解説本だけど画集みたいでとても良い。
  • 2026年8月14日
    土を喰う日々
    水上勉のお料理エッセイ。 料理といっても精進料理で、お寺で精進料理を作っていた経験から食材の選び方や料理の仕方が特に印象的。 畑で採れた旬の野菜にこだわり、菜葉の根っこは捨てるところではないことや梅干しが時代を超える話、くわいを皮ごと焼くなど質素倹約にして素材の味を生かし美味しそうである。 日々行う食事は支度が面倒になりがちだが、自分の体を支えるものであり修行の一環なので心して臨むべきと学んだ。
  • 2026年8月11日
    空と風と星と詩
    空と風と星と詩
    大日本帝国の歴史や朝鮮人の時代背景を含む作者の意思が美しい秋の空や風や星と共に表現されている。 自然が美しい文章が好きなのでとても良かった。
  • 2026年8月10日
    自殺について 他四篇
    自殺について 他四篇
    ほとんどわからなかったけど表題作はとてもわかりやすく、経験則としてよくわかる。 イギリス批判が痛烈で面白い。
  • 2026年8月10日
    筺底のエルピス2 -夏の終わり- (ガガガ文庫)
    表紙から見て、最初の出だしも含めて今回はニコニコ青春回なんだろうなと思ったら中盤からえらいことになり感情がブレブレになった。 1巻の専門用語の羅列を理解したらめちゃくちゃ面白い。 日常のほのぼの会話はラノベだなぁと思うので、そこが和みどころかもしれないが別にもっとシリアスでもいいと思う。
  • 2026年8月6日
    泥の河・蛍川・道頓堀川
    めちゃくちゃ面白いし一番好きなスタイル。 好きなスタイルとは大きな事件も起きず日々暮らす中で人生が変わるような作品。 泥の河は最後の物悲しさが印象的。 最初の出会いから別れるんだろうなとは思っていたけど、お別れではなくただお化けみたいに大きな鯉がいることを言いたいっていうのが、別れだと思っていない感じがして好きだった。 螢川は蛍の景色が幻想的でありながらもっと人生の大きな流れのような恐ろしく自分ではどうしようもないもののように捉えられる。父との話も哀しい。始まる話ではなく、終わる物語だった。 道頓堀川は一番好き。 女の強かさ、男の女への気の弱さ、人生を賭けた勝負、自分の過去との折り合い。その全てがネオン輝く猥雑な戦後の道頓堀に描かれている。作中に出てくる詩は邦彦のことでもあり、群像劇的に出てくる人々が集まる道頓堀を示しているのだと思う。
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