
犬川
@nekoiruyo
2025年4月13日

教養の書
戸田山和久
心に残る一節
引用
「(戦時中に戦争批判を貫いた渡辺一夫について)
日本の中では極端な孤立ですが、しかし世界では、ことに欧米では、少なくとも知識層のなかでは圧倒的な多数派です。
(中略)日本の外に出れば自分(たち)の言っていることは多数意見なんだということを知っていたのです。(略)それを知っていたのはフランス語が読めたからで、だからフランス語を習う必要があるんです。日本語だけではダメです。必要が生じたら、フランス語でもラテン語でも読めなきゃダメですよ。
そういう外国語ができるとか本が読めるということの他に、みずからを閉じ込めている国家とか社会とかいうものを外から見るような視点や視野を持ちうるかどうかということが、私は大事だと思うんですね。」

