きせき "カフネ" 2026年10月29日

きせき
きせき
@yomeyome4646
2026年10月29日
カフネ
カフネ
阿部暁子
カフネ、読破。 素敵な最後だったな、タイトルで終わるのが美しい。小野寺せつなという人間。一見強そうに見える、敵なんかいない、相手になんか怖気づかない、そんな人に見える。けど実際は、人から捨てられ続けて人を信用できなくなった過去の裏返しの感情がそれだったという話。 とても、深い。 春彦という人間も面白い。 大好きな姉と自分のことを愛するが故に束縛してくる両親。春彦は、ほんとに自分のことを想って生きてる姉が大好きだった。 そんな中育った春彦は、周りを笑顔にするしか自分の存在価値、人生でやりたいことは無かった。 どデカい夢もない、ただ取り繕った笑顔を貼り付ける毎日。 でも、転換が起こる、医療支援団体で働こうとする、が、そこで亡くなってしまう。 自分のために、生きなかった人間。 ひどく聞こえるかもしれないが、そうじゃないのか。他人に全てを捧げ、他人のために生き、周りを困らせないようにした。 ただ、やはりそんな生き方は否定されるべきであろう、何かしたいことを、なんでも良いからしたいことをするべきなのであろう、一度きりの人生であり、いつ死ぬか分からない人生なのだから。 各登場人物、野宮薫子、春彦、小野田せつな、この3人が良い顔してる、それぞれのヒューマンドラマを見せてくれる。 ブッ刺さった本では無かったけど、最近刺激強すぎたし、ちょうど良かった。
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