
ハム
@unia
2025年4月14日

読み終わった
エネルギーが無料になることで衣食住のすべてが無料になる未来は技術的に実現可能であることがよくわかる。
光合成を応用していくことで目下の課題である二酸化炭素が貴重な資源になっていくというのはおもしろい。
植物工場を拡げていくとお米ですら毎月収穫できる可能性があるというのも米騒動真っ只中にあって興味深い。
エクサスケールのコンピュータ処理能力と言われてもピンとこないけどこうした具体的な未来を可能たらしめる技術と聞けば凄さは納得。
大風呂敷なのかもだけど、技術は確かにその通りに進化できる可能性はある。ただ、それを使う人間がどうなるのか。
本書ではテクノロジーに極振りした話ばかりで政治的な視点がほぼなかったので、あらゆるものが無料でお金という価値も曖昧になることを既得権益どっぷりの人たちは容易に認めなさそうとか、どこかしらに格差を求めてしまうのが人間なのではないかとか思ってしまう。
でも著者も言ってたけど、このレベルの技術を最初に手にするのに日本人が相応しいのは納得できる。良くも悪くも「和」の国だし、他の国だとディストピアまっしぐらな気もする。
ほんとユートピアとディストピアは紙一重な時代なんだぁ。