
ななこ
@naco__1234
2026年10月31日

リリアン
岸政彦
読み終わった
愛をテーマにした『GOAT』の中のコラムで、千早茜さんがこちらの小説を、愛に関する一冊として紹介されていて、気になって購入し、通勤時間で少しずつ読み進めて読了しました。
現実と架空が少しずつまざりあっているような、また、短編のそれぞれのお話が少しずつ重なりあっているような、ひとつのお話のもうひとつの道筋を読んでいるような、そんな気持ちで読みました。
詩を読んでいるような心地よい文章とリズムで、けれど描かれている内容はものすごく地に足のついた人生であり生活であり、そしてそこに描かれている愛情の形が優しく心に沁みてくるような、素敵な一冊でした。
お話の中では、特に『図書室』が好きです。
また、何気ない一文なのですが、『給水塔』の中の、「どんなひとにも人生があり、どんなひとにと内面がある」ということを表現する箇所が、とても好きでした。



