
May
@May_05
2025年4月14日

身辺整理
森永卓郎
読み終わった
ことし1月に鬼籍に入られた著者の、余命宣告を受けてから始めた具体的な身辺整理の様子が綴られた一冊。
頭がよくてちょっとヘンクツな人、という勝手な思い込みがあったので、小難しい文章がみっちり…と思いきや、シンプルでわかりやすい内容だった。
文字が大きめで、ページ内の文字数もスッキリしており、目にも心にもやさしいところが有難い(重要)。
物理的なモノだけでなく、心の整理や人間関係など、実際に手放したものや手放し方、その経緯などが書かれており、最初から最期まで、著者の前向きに生きる力強さが感じられた。
家族を思いやるあたたかいお人柄などもうかがえる。
私も今年に入り、身辺整理を始めた。
身辺整理とは、「死に向かう」という重く暗い意味ではなく、「ここから自分の人生をどう生きるか」という、明るい前向きさを得られる行動だと思う。
「人は生まれながら平等に致死率100%の病を患っている」ということをわすれてはいけない。
しっかり元気なうちに自分のことは自分で仕舞っていきたい。
そして自分らしく軽やかに旅立ちたい。