白玉庵 "東ユーラシア全史" 2026年11月1日

白玉庵
白玉庵
@shfttg
2026年11月1日
東ユーラシア全史
ヘロドトスから頭山満まで、東ユーラシア通史。1見開きで1論文書けるのでは、という中身ぎっちりぶりで酸欠になりそう。でも読んでよかった。7章以降の「環球」に包摂されていく東ユーラシアのところが自分の知識との接点が多く最も胸躍るところだったが、しかし元と明すごい…元が世界を征服したSFとかないかな、読みたいな。この時点ではもっとも自由度の高い治世だったのでは? ユーラシアにおける東部と西部の経済的不均衡は明らかである。東アジアやインドの物産は非常に豊かであったのに対し、西ヨーロッパは資源に乏しかった。インドやアジアとの交易を維持するには、金や銀といった貴金属を持ち込むか、のちには時計や工芸品といった高付加価値の製品を輸出する必要があった。 p229 アジアのポルトガル人商人の中には、「新キリスト教徒」と呼ばれる人々、すなわちカトリックに改宗したユダヤ人が多く含まれていた。イベリア半島は、イスラーム勢力を駆逐する形でキリスト教国の支配下に置かれたが、その過程でユダヤ人は厳しい弾圧を受けた。スペインでは一五世紀末にユダヤ人への抑圧が始まり、ポルトガルでも同様の政策が採られるようになった。ユダヤ人はカトリックへの改宗を強いられ、宗教裁判や弾圧を恐れて海外脱出を選んだ。 p231 ユーラシアの東西交流を俯瞰したとき、モノは東から西へ、宗教や理念などのイミは西から東へ、そしてヒトは東西を往来するという構図が、ここではアメリカ大陸をも巻き込む形で展開するようになったのである。 p243 軍隊は仮想敵国を必要とする組織である。 p337 1861年に華人の海外渡航解禁→1865年に南北戦争が終わり、黒人奴隷に代わり華人が苦力として大陸横断鉄道建設などに従事するようになる。背景として列強植民地の再編と清の弱体化。これがチャイナ・マンに繋がっていく。
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